3F フォトショップ・ルーム
[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 2
パレットの [コマンド](CTRL)+クリック ・編
(眠い画像のメリハリを出したり、白の階調を取り戻す)
今回はお待たせの‘実用的な裏技’をご紹介します。
日陰で撮ったデジカメ画像にありがちな、「パッとしない」ねむい画像を、
補正コマンドを使わずに一発でメリハリを出す、いきなり必殺技です。
トーンカーブを使ってS字方向に補正をかけるのとよく似ていますが、
トーンカーブを使うより簡単でグラデーションも奇麗に出来上がります。
レベル補正のダイナミックレンジエンハンスメントと併用する事もできます
ので、併用する事により、より効果を上げる事をお勧めします。
ダイナミックレンジエンハンスメントに関しては基本中の基本ですので
フォトショッパーの方には説明するまでも無いと思い、
ここではとりあげておりませんが、
えっ知らなかった!という方は、大切な事なのでメールで質問して下さい。
では、操作方法です。
まず補正したい画像を開いてください。つぎに、チャンネルのパレットを
表示させて下さい。RGBモードのままで結構です。
そして画像の成分を選択するためにチャンネルのパレットのRGBを
コマンドキー(Mac)またはCTRLキー(Win)を押しながら
クリックします。
すると画像の明るい部分が選択範囲になりますので、
これをレイヤーにするために
コマンドキー(Mac)・CTRLキー(Win)を押しながら
Jのキーをおして選択範囲の画像をレイヤーにします。
(4.0になって、フローティングが無くなったけど、
[J]のショートカットは健在でラッキーです。) (^o^;
今度はレイヤーのパレットを表示させて下さい。
レイヤー1の[通常]となっている所を[ソフトライト]にしてみると、
ほら、ぱーっと奇麗になったでしょう。
まだ足らないときはレイヤー1をレイヤー追加ボタンへドラッグドロップして
レイヤー1のコピーをつくると、さらにぱーっと奇麗になります。
そして、画像の結合をすれば終了です。
☆ 簡単にいうと、Macの場合は、
☆ チャンネルパレットのRGBを[コマンド]+クリック。
☆ そして[コマンド]+[J]。
☆ レイヤー1の[通常]を[ソフトライト]にして画像の結合。
☆ Winの場合は、
☆ チャンネルパレットのRGBを[CTRL]+クリック。
☆ そして[CTRL]+[J]。
☆ レイヤー1の[通常]を[ソフトライト]にして画像の結合。
● では、逆に白く飛んでしまった画像は、完全に飛んでしまっている
部分意外ならこの技を応用してなんとかなります。
☆ [ソフトライト]ではなくて、[乗算]にしてみてください。
☆ 失われたと思っていた階調がよみがえってきます。
とうですか、白い部分のディテールが戻ってきたはずです。
階調をきれいにしあげるには、レイヤーを少しだけぼかして結合
するとトーンジャンプの無いきれいなグラデーションでつながります。
この[コマンド](CTRL)+クリック技は、他のことにも応用ができます。
もともとは、レイヤーのピクセルの存在する部分(透明でない部分)を
選択するショートカットを応用したものです。
ある背景に文字ツールで文字を入力すると4.0になってからは
レイヤーを作って文字がレイヤーに入ります。
この文字を選択するのに、自動選択ツールで透明部分をクリックして
選択し、近似色の選択をして反転させている人をよくみかけますが、
これではめんどうだし、境界がうまく行きません。(いい場合もあるが)
レイヤーパレットのレイヤー1を[コマンド]+クリックでOKなんです。
あらかじめ新規レイヤーを作成して文字マスクツールを使って
塗りつぶし・・・という手もありますが、[コマンド]+クリックが簡単です。
そんなこと知ってたよという達人さんには、ごめんなさい。
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