48F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part28」 「撮影術の初歩の初歩」 〜まず注意したいこと〜 「シャッターと絞りの関係」 シャッターと絞りは撮影するものによってどちらを基準にするか決めます。 今まで撮影してきた中では、ほとんどの場合が絞りを基準にしています。 絞りとは、構造的にはレンズを通過する光量を調節する機構ですが、 撮影する時の絞りの主たる役割は、被写界深度の調整です。 平たく言うと、ピントの合う範囲を絞りによって決めることです。 この被写界深度は、絞りの他にレンズの焦点距離にも大きく左右されます。 望遠のレンズは、同じ絞り値でもピントの合う範囲は狭くなり、 広角レンズほど被写界深度は深くなります。 また、使用するフィルムのサイズでも被写界深度は変わってきます。 この被写界深度の決定が撮影術の最も効果的なもののひとつでもあるので 絞りの決定はとても重要な要素になります。 ピントの合う範囲を狭くするということは、背景等の脇役的存在を どの程度省略するかと言うことです。 主役となる被写体にピントを合わせて、 それ以外のものは「ぼかす」ことによって力を弱めて省略します。 当然、絞りを開ければ適正露出を維持するためにシャッターを早くする ことになります。 以上のようなことをふまえて、初心者向けに そこそこの失敗しない写真を撮るための基準を書きますね。 絞りでの失敗はボケでシャッタースピードではブレです。 ひとつはピントで、絞りを開けるとボケやすくなります。 最近の小型カメラはほとんどオートフォーカスになっているので、 そのフォーカス部分をしっかりと検知しやすい部分でロックして フレーミングしなおしてシャッターを押すことです。 そして、 手ブレを起こさないためのシャッター速度の基準は、35mmカメラの場合 「1/焦点距離」以上のスピードを使います。 50mmのレンズを使っているときは、1/60以上の速さで、 200mmのレンズを使っているときは、1/250以上の速さを使って しっかりとカメラをホールドして撮影します。 まあこれは、ほんの初心者向けですけど・・・
                
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