86F フォトショップ・ルーム
「ペンツールで選択範囲」 画像を加工する時に必ずと言ってもいいくらい使うことになるのが 選択範囲ですね。 簡単に大まかな操作なら、ぼかしを大きめに設定してなげなわツールで えいやってくくっておしまいなのですが、 切りぬき等で、複雑ではっきりとした選択範囲を作る時は ペンツールを使って輪郭を正確にトレースして選択範囲に変換します。 そこで今回は、ペンツールを使った切抜きをしましょう。 背景になる別画像へ、商品や人物を合成する場合、 まずはこの商品や人物を切り抜く必要があります。 しかし、なげなわツールや自動選択ツールではうまく切りぬけない場合 (実際はほとんどの場合がそうですが)ペンツールでクローズドパス と言うものを作ります。 キーボードの「P」を押すとペンツールのどれかが選ばれますので、 フリーフォームではない、普通のペンツールになった事を確認します。 ツールバーのペンツールを押しつづけて表示される一番上のツールです。 オプションで、シェイプレイヤーではなく、新規作業用パスにします。 ラバーバンドをつけるとわかりやすいですよ。 画像の表示は100%、より正確にやりたい時は200%ぐらいがいいです。 このペンツールで、まずは輪郭に沿って点を落としていきます。 カクカクしていてもかまいません。 輪郭のほんのわずかに内側に落とすのがポイントです。 細かく曲がりくねっている部分は間隔を小さく、おおらかな部分は 間隔を広めに点を落としていくのがコツですよ。 ぐるっと一回りして開始点まできたらその始めに落とした点に 重ねて点を打つとパスが閉じられて、クローズドパスの完成です。 次ぎにパスのラインを滑らかにするために、ツールパレットの ペンツールを押しつづけて出てきたツールの一番下にある 方向点の切り替えツールを選んでください。 これでパスのライン上をクリックすると、先ほど落とした点が現れるので その点をつまんでドラッグしてラインを滑らかにしていきます。 点の位置がずれている時は、「Ctrl」キーを押しながらドラッグすると、 その点の位置を動かす事が出来ます。 ちなみに、画像表示の位置を動かすには、 スペースキーを押してる間は手のひらツールになりますよ。 最後にパスパレットで、この作業用パスを 「選択範囲としてパスを読み込む」へドラッグすれば いま作ったパスが選択範囲に変わります。 これを移動ツールで他の画像へドラッグして持っていけば合成できます。 ちなみに、この選択範囲をレイヤーにするには、 「Ctrl」キー+「J」キーですね。半角英数モードで有効です。