ICCプロファイルに関する参考資料 2
プロファイルについて

 考え方や仕組みについて理解していただけたところで、
このページでは色管理に欠かせないプロファイルについてです。

ICCプロファイルは各機器の特性に合わせて、
共通のカラースペースから範囲を制限して補正をする値です。
カラーマネージメントシステムでは、これらのICCプロファイルを利用して、
データが持っている色彩を各機器が表現できる色再現領域内に変換して
各機器の能力を最大限に引き出す事ができるのです。

カラーマネージメントは、入力機器のICCプロファイルを使って
共通のカラースペースに色を一旦変換し、
そこからまた出力機器のICCプロファイルを使って色を変換します。
ICCプロファイルはそれぞれの機器が個別に持っていて、
その機器と共通のカラースペースの間の色変換テーブルです。

では、実際にデジタルカメラで撮影した画像をプリントする場合の、
カラーマネージメントを見てみましょう。
デジタルカメラの設定(現像パラメータ)をsRGBにしたとします。
撮影画像のカラースペースsRGBから
ICCプロファイル(sRGB入力プロファイル)を利用して
共通のカラースペースのLab値に変換します。
モニタ画面の表示には、モニター表示出力ととらえ、
この共通のカラースペースからモニタのICCプロファイルを利用して
そのモニタの特性に合わせたRGB値に変換して表示します。
インクジェットプリンタでプリントする場合には、
共通のカラースペースに変換された撮影画像のLab値を
各プリンタのインクと用紙の組み合わせで提供されている
ICCプロファイル(出力プロファイル)を利用して
その特性に合わせた色の値に変換してプリントします。

ICCプロファイルは、入力の特性(カラースペース)を定義するために
入力プロファイルを画像データに埋め込み、
モニタやプリンタなど出力時には、出力プロファイルを適用して
入出力間のカラーマネージメントを行なうのです。




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