10F 知恵と知識の間

フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part9 「なんとかならんかネガフィルム・後編」 ボジフィルムに比べてネガフィルムからの取り込みは、 むつかしい部分が多いですが、なんとかしたいという方へ 高価なハイエンドスキャナを買いなさいという前に 是非試して欲しい「荒技」(裏技ではありません・・・^_^;)を 今回はご紹介したいと思います。 いきなり結論です。 透過原稿用の光源を作っちゃうんです。 どっちみち、オレンジベースなので色のことはさておいて とっても明るい電球を内蔵したライトボックスを原稿の上にのっければ かなりきれいに取り込むことができるんですよ。 もうちょっと詳しく説明したいと思います。 まずは材料を。 ・A4サイズより大きいの乳白色のアクリル板か何か2枚(トレペでも可) ・白い紙 ・それを収める箱(ダンボールでもいいよ。高さは40cm以上あること) ・電球(ブルーランプならなおいいよ) ・そのソケット(ACに接続できるようにしておいてね) ・アルミホイル ・できればシアン系のリーフィルターなど 作り方は、箱の内側にアルミホイルをはりめぐらせて、電球のソケットを 天板の中央に取り付けます。 箱の天板には、放熱用の穴をいくつか空けておくといいね。 きやすめにしかならないけど。(^^ゞ そして電球を取り付けて、箱の上下から真ん中あたりに一枚の乳白色の板を 取り付けて下さい。 シアン系のリーフィルターなどありましたら、ここに一緒に貼ります。 そして下半分は、アルミホイルの上に、ギラギラしないように 白い紙を貼りつけてください。 最期に箱の下から約3cmくらいのところに、もう一枚乳白色の板を 取り付ければできあがりです。 電球の出力は、ダイナミックレンジに合わせて適当にチョイスします。 スキャニング操作は、透過原稿ユニットのケーブルは接続したまま 取り外して、自作の光源をネガ原稿の上に置いて取り込みます。 あとは、通常の時と同じようにダイナミックレンジエンハンスメント操作を 各色に施してからスキャニングするだけです。 注意として、かなり加熱しますので短時間での使用を心がけて下さいね。 ちょっと乱暴な気がしますがネガにはこの方がうまく行くはずです。 そして、応用です。 真ん中の段に光量を落とすためのNDフィルターを追加して もう一度スキャニングしたものを、さきほどの画像と合成すれば どうなるんでしょうね〜。 もちろん、それなりの階調圧縮はひつようですけどね。
                
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