9F 知恵と知識の間

入力の知恵・画像の知識 フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part8 「なんとかならんかネガフィルム」 ボジフィルムに比べてネガフィルムからの取り込みは、 むつかしい部分が多いですよね。 その原因を今回は探ってみます。 ネガフィルムの特徴の一つであるオレンジベースがいちばんの やっかいもので、各色の分光特性も直線的なものではなく 銀塩の性格もありますし、カラーペーパーのために特化されています。 というわけで、チェックポイントをいくつかあげてみます ・ネガフィルムは濃度が高いので、CCDのダイナミックレンジを無駄なく  使うために、ランプパワーを上げて透過光をアップさせる必要がある。   ・オレンジベースの成分を除去するために、プレスキャンの段階で  各色毎にダイナミックレンジエンハンスメント操作をおこなう。   ・使用するネガフィルムの分光感度特性に合ったトーンカーブ補正処理を  各色毎にして、全体の色味とハイライトとシャドーの発色を調節する。 以上の項目を理解してスキャニング操作をする必要がありますね。 ダイナミックレンジエンハンスメントとトーンカーブ補正処理については こつをつかめば簡単にクリアできる問題ですけど、 ランプパワーを上げて透過光をアップさせるには、それなりの機能を持った スキャナーが必要になります。 CCD自体のダイナミックレンジが狭ければ、いくらランプパワーを 上げたとしてもよく目立つ画像の明部にノイズが出てしまいます。 あっそうそう、「画像の明部」というのは ネガの一番濃度が高い(濃い)部分、つまり正常な画像にした時に 一番明るい部分になるところです。 だからこのノイズが目立ちやすいんですよ。 困ったものだ・・・ でも、なんとかしたいのが人情というもので、 高価なハイエンドスキャナを買いなさいという前に 是非試して欲しい「荒技」(裏技ではありません・・・^_^;)を 次回にご紹介したいと思います。 というより、このコーナーの宿題にしてしまいましょうかね。(^^ゞ なんとなく想像がついた方は、メールくださいね。 ヒントがほしいっていうのも「アリ」ってことで・・・ そういえば、先週も荒技っぽかったような。 宛先はいつものtsuji@chitanet.or.jpです。
                
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