8F 知恵と知識の間
フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part7
スキャニングの知恵、第二回は、
「微粒面原稿を、原稿に手を加えずにぶつぶつを軽減する方法」です。
ということは、合成により反射を打ち消す方法なんです。
早速、作業手順に入ります。
まずは、用意するもの。
正確に四辺が平行にカットされたA4ぐらいの台紙を用意してください。
ぼくは、PPC用紙を使っています。
では、作業手順です。
さっそくこの台紙の真ん中あたりに、原稿を両面テープなどで
しっかりと張り付けて下さい。
これをスキャナーにセットしてプレビューします。
各色のダイナミックレンジエンハンスメントと色調の調整をしたら
そのデータを保存してから
普通に本番のスキャニングをして画像を取り込んで下さい。
次に、スキャナーにセットした原稿を台紙ごとぐるっと180度まわして
逆さまにセットしなおしたら、もう一度さきほど保存したデータで
本番のスキャニングをして、画像を取り込み、
それをレタッチソフトで180度回転させて元に戻します。
スキャナーの構造を理解している方は、もうおわかりかと思いますが、
この二つの画像の、反射して白くなった部分を除いて合成するんです。
フォトショップで、移動ツールを使って、前に取り込んだ画像に
ドラッグアンドドロップで持っていくと、レイヤーになります。
拡大表示して、正確に位置を合わせたら
レイヤーを「標準」から「比較(暗)」にしてみてください。
完全とはいかないまでも、ほとんどぶつぶつが無くなるでしょ!
最期に、拡大表示して、移動ツールを選択し、
矢印キーでナッジして微調整してください。
一番いい感じのところでレイヤーを結合します。
どうですか、うまくいったでしょうか。
いがいと簡単なものでしょ。
基本的な知識とひらめきがあれば、デジタル写真というものは
いがいと思いどうりになるものなんですねー。
次の講座へ 前の講座へ 8Fロビーへ出る