7F 知恵と知識の間

フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part6 いままでは知識ばかりでしたので、 今回からは知恵の部分にはいっていこうと思います。 スキャニングの知恵、第一回は、 「微粒面(表面がざらざら)の原稿をきれいにスキャニングする方法」です。 スキャナーは原稿の反射を防ぐために、原稿に対して斜めから光が当たる ような構造になっています。 ガラス越しにストロボを使って正面から写真を撮ると、光が反射して その部分が白くなってしまうのと同じで、これを避けるためです。 しかし微粒面の原稿の場合は、その面質がわざわいして光の反射により 表面のブツブツが強調されて、みょうに荒れた画像になってしまいます。 スキャニングの現場から、その軽減方法をご披露します。 理屈からいえば、2種類のやり方が考えられます。 ひとつは、原稿そのものの斜めからの反射を軽減する方法。 もうひとつは、合成により反射を打ち消す方法です。 今回は、原稿そのものの斜めからの反射を軽減するやり方についてです。 コロンブスのたまご的なことですけど、原稿表面のぶつぶつを 物理的に無くしてしまえばいいだけの事です。 スリガラスの上にセロハンテープを貼ると向こう側が見えるようになるのと 同じ理屈で、アナログ人間にも分かりやすいと思います。 やりかたは、原稿のでこぼこを埋めるように、 整髪料などのジェル状のものをたっぷりと付けてスキャナーのガラス面に 空気が入らないように圧着します。オイル張りみたいですね。 端からローラーなどを使って密着させるとうまくいきます。 この方法の弱点は、 空気が入らないように貼り付けるのにこつがいることと、 あとの掃除が大変な事。 ジェルの材質によっては、原稿が変色したようになってしまう事も ありますので、いきなり大切な原稿には使わないで下さい。 でも、あとで洗って乾かせばもとどうりになることが多いです。 では、大切な原稿に手を加えずにぶつぶつを軽減するには、・・・ 次回の、合成により反射を打ち消す方法をご期待ください。 当然の事ですがどの方法でも、表面がこすれによって 劣化しているものについてはその跡がぶつぶつと出てしまいます。 これはやっかいなものです。 どなたか、シャープさを維持したまま消す方法を知りませんか?(;_;)
                
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