6F 知恵と知識の間
フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part5
今月は、自分のスキャナの特性を把握して、
万能ではないスキャナーの使いものになる使い方を知っておきましょう。
スキャナーっていうものは使いこなすに従って、自動設定では満足できなく
なるもんですよね。自動設定では、どの様に処理されているかているか
分からないし、いつまでたってもうまくはならない。
よくできた自動なら任せっきりでいいのだけれど、
現実には平均点を得るためのオートアジャスト機能は存在しても、
最高点のための自動機能ではないので、ハードの性能を発揮するためには
常日頃からマニュアルで使って経験を積んでおくことが大切です。
最近のデスクトップスキャナは予想以上に性能アップしているようです。
特に、次のような条件にあてはまる場合は、
ハイエンドスキャナと同等の画像品質が得られるようになりました。
●反射原稿、透過原稿ともに、仕上がりサイズから逆算した
「スキャン解像度」が、スキャナの光学解像度を超えない場合。
●純黒のシャドウとその中に微妙な調子のない原稿。
この条件の原稿は、シャドウの濃度がCCDのダイナミックレンジの
限界に近いため、シャドウ部分の階調表現が犠牲になる。
●透過原稿では露出がアンダー(ポジ)の原稿以外、
かつ純黒のシャドウとその中に微妙な調子がないこと。
●スペック上のソフト的なスキャン解像度を高くするよりも、
しっかりとしたシャープな光学設計と、必要となる光学解像度があること。
●欲をいえば、CCDの限界をカバーする機能を搭載すること。
たとえば、ランプパワーの調節で濃度の高い原稿にも対応するとか、
光学的なズームを搭載して光学解像度を高くする工夫がほしい。
このような条件に当てはまるものは、家庭でもプロスペックな画像を
得ることができるということです。
もちろん、それなりのテクニックをマスターする必要がありますが
毎月のこのコーナーをよく理解しながら読んでもらえれば
なにも心配することはありませんよ。
わからない部分はメールで問い合わせてくださいね。
可能な限りサポートいたしますので。
では、ここまでは知識ばかりでしたので、来月からは知恵の部分にはいって
いこうと思いますが、しっかりと今までのことを理解していないと
なにをしているのか、なにをしようとしているのだかわからず、
すべてが裏技のように感じるかもしれないね。
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