10F フォトショップ・ルーム
合成を極める・最終回「仕上げ」
今回は、合成するときの最終的な仕上げについてです。
切り抜いた画像を背景の上に持ってきただけではバリバリに違和感が
出てしまいますので、総合的なバランスみたいなものを整えます。
まず、色調は馴染んでいますか。
切り抜いた画像と背景の各色それぞれのヒストグラムで確認します。
光の方向性も合っていないとおかしな物になってしまいますが、
こればかりは撮影段階から注意しておかないといけませんね。
できれば、光質も考慮しておいた方がいいです。
照明効果フィルターを使ったり、レイヤーの合成方法を駆使して
多少の操作はできるのですが・・・
次に、切り抜いた画像の大きさや遠近感、輪郭のぼかし具合も
適度に馴染んでいるか確認します。
そして、合成による全体への影響を探してみます。
たとえば、影とか映り込み、反射などです。
影は、ライティングの方向や光質にあわせて、切り抜いた画像の形を
利用して(レイヤーパレットの切り抜いた画像をコマンドクリックで
選択範囲が現れます)影の新規レイヤーを作り、影を描いていきます。
映り込みや反射などは、その物体と背景の材質や環境にあわせて
新規レイヤーを作って描き込みます。
色の映り込みにも注意して下さい。
詳しくは、画像による解説を下記にアップしておきましたので、
ご参照ください。
「正統派・プロの合成技」
さらに、アンシャープマスクの影響による不自然な部分の修整や
ブラシツールを使ってのレタッチを施して最終仕上げをして完了します。
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