110F フォトショップ・ルーム
「ブラシツールと消しゴムツール」 フォトショップ・テクのコーナーも、今回は入門編です。 でも実は応用でもあるので、一度お試しくださいね。 レタッチの基本となるブラシツールと消しゴムツールなのですが、 この2つのツールは非常によく似ています。 レイヤー上の画像では、消しゴムツールはそのまま画を消してしまいます。 と言っても、消すとどうなるのかを考えてみましょう。 背景ではありませんので、レイヤーは消すと透明になります。 画像の要素自体を消してしまうということです。 しかし、レイヤーを持たない通常の画像や背景の画像では、 消しゴムツールでなぞると、画像は消えずに背景色で塗られます。 ニュアンスでは、消すと言うより「もうひとつのブラシ」です。 ブラシツールでなぞると、描画色で描かれ、 消しゴムツールでなぞると背景色で描かれるんです。 描画色と背景色は、ツールパレットの下のほうにありますよね。 両矢印ボタンで、描画色と背景色を入れ替えもできます。 調整レイヤーやマスクを使うときにも、塗ったり消したりしますが、 この画面でも白で書いた部分が適用で黒で書いた部分が除外など、 ブラシツールと消しゴムツール、そして描画色と背景色を うまく使ってマスクや選択範囲を書くのがコツです。 色で描いたりレタッチする場合でも、 ブラシツール(描画色)「B」と消しゴムツール(背景色)「E」の、 2本の筆を効率よく操って作業をすることで、 作業がグンとスピードアップします。 それぞれに違うサイズを割り当てて、素早く切り替えて使うなど。 このことがわかっていれば、 同じようなサイズや輪郭のブラシでいいなら いちいちブラシツールの「B」とか 消しゴムツールの「E」とか押して切り替えなくても、 「X」ボタンを押すたびに、描画色と背景色を入れ替えになるので、 事実上、 ブラシツール1本で「X」ボタンを押すごとに 消しゴムにしたりブラシにしたりといった使い方が可能になるのです。 また、描画色と背景色を同じにしておき、 消しゴムツールの方に違うサイズをプリセットしておけば 「B」と「E」でブラシサイズを瞬時に切り替え、なんて事もアリですね。 ブラシサイズの連続的な変更は、[(縮小)と、](拡大)で。