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「キヤノン EOS 40D 使用レポート」 先月、キャノン、いや、キヤノンのEOS40Dを手にしてから、 ようやく納得がいく程度までに使いこなせてきたので、 デジセミ流の切り口でEOS40Dを使ってみたレポートをお届けします。 まずは、なぜこの40Dが欲しかったかと言うと、 ピクチャースタイルが編集できること。これに尽きます。 今までは、RAWに限らずJPEGのスナップ写真も全てのファイルを DPPのトーンカーブ補正で一括変換してから保存していましたが、 ピクチャースタイルエディターで自分なりに編集したピクチャースタイルを カメラに登録して使用することで、撮影したそのままのJPEG画像を 直接プリントすることができるようになりました。 これにより、ものすごい効率が良くなったんです。 そのほかの機能面では、受光面がちょっとだけ小さくなったり、 ゴミ取り機能が付いたり、オート感度が付いたり、メニューの使い方が 変わったり、ライブビューが付いたりと、 各方面で話が出ている事と同じような内容になりますので、 機能がどうのこうのと言うのは、ここでは省略することとします。 「ここがマル」 ◎自分で作ったピクチャースタイルを登録することができる。  上記のように、自分の色が作れる画期的なものだと思います。 ◎高輝度側・階調優先にするとハイライトが踏ん張ってくれる。  下手に使うと汚い感じになるけど、濃度レンジは確実に広くなった。 ◎カメラユーザー設定が3種類登録できる。  スタジオ設定、よく使う設定、今使っていた設定の3つでパッと復帰。 ◎sRAWが250万画素。  実際に使う解像度って、これくらいなことが多い。 ◎メニューの操作にマルチコントローラーが使いやすい。  使い方が変わって、初めは戸惑ったけど、これを使えばスイスイ。 「ここがダメ」 ×操作ボタンやスイッチの配置がてんでダメ。  首にかけて持ち歩くと、勝手にボタンが押されてしまうのは言語道断。  縦位置グリップは必須アイテムです。 ×やっぱり機能が多すぎ。  ひと月以上使っていても、いまだに設定の確認に気を使う。 ×画質がいまひとつ。  画素密度を上げ過ぎたからなのか、画像の質感は10Dにも劣る気がする。 ×シンクロ接点等のカバーが個別になっていない。しかも根元側。  昔からそうなのだが、ひんぱんに使うシンクロ接点は別にしてよ。 ×評価測光はやっぱり使い物にならない。  中央部重点平均測光をベースにして、場面に応じてスポット測光に。 メニューボタン、遠すぎ。 解像度切り替えの時に、上面の液晶に表示されなくなってしまった。 この2点は、慣れれば済むことなので言いませんでしたが、 使い方の変更は、戸惑いますよね。 それにしても、背面モニターが知らない間に点いて、画像が再生されていたり infoとか出てたり、消去の表示になっていた時にはビビリました。 首にかけて持ち歩いていて、勝手にボタンが押されていたのですね。 速攻で縦位置グリップを追加注文しました。 あと、番外編ですが、セットのレンズEFS17-85mmは広角側が使えない。 ま、仕事に使うようなレンズではありませんが、 広範囲のズームでISも付いてて軽いので、 身軽な出張撮影によさそうと思ったけど残念です。 EOS40Dは、機能がてんこ盛りで多少使いづらい面もありますが、 どんなカメラも使い込むうちに、使わない機能と使う機能がはっきりしてきて 次第に使いやすくなっていくものだと思います。 操作に慣れ、自分なりの設定を見つけ出して、 撮影とプリントを繰り返して、 オリジナルのピクチャースタイルが熟成してくれば スナップ撮影用途には、非常にいいカメラだと感じています。
                
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