20F 特集ルーム
「色味の分類 〜2〜」
今回もベースに潜むトーンカラーについてのお話しです。
ここで取り上げていることは、科学的な根拠ではなく、
ヒトが感じる感覚を元にしている色味です。
音階に和音・不饗和音があるように、
色にもここちよいとりあわせがあったり、
いごこちの悪いいやな組み合わせがあります。
その分類を把握して効果的に配色できればワンランクもツーランクも
ステップアップできると思います。
まずはイエローアンダートーンとブルーアンダートーンという
大まかな二つの分類をしました。
ちょうど音楽で言う「長調」と「短調」のようなものですね。
実はどちらでもない全くナチュラルな物も存在しますが。
暖色と寒色については前回のとうりなんですが、
濃度の要素を加味してみましょう。
寒色系の色を濃くしたり薄くしたりしてみても
それほどの印象の違いは出てきませんが、
暖色系の方ははっきりと違いがでてきます。
そのままもしくは薄めにすると若々しい感じ、
濃度を上げていくと重厚さのようなものが感じられます。
ここまでの感覚的な分類は、
●寒色系
●明暖色系
●濃暖色系
ということになります。
さらに彩度の要素も加えてみましょう。
暖色系の彩度のちがいはわかりにくいですね。
印象のちがいは少ないみたいです。
寒色系となると、おおきな印象のちがいとなって現われます。
彩度を下げるとエレガントさやロマンチックな印象になり、
彩度を上げるとドラマチックでモダン(死語 ^^;)な感じが出てきます。
ということで、感覚的な色味の分類は、
●柔寒色系 ・・・ クールソフト ・・・ 「夏色」
●鮮寒色系 ・・・ クールブライト ・・・ 「冬色」
●明暖色系 ・・・ ウォームライト ・・・ 「春色」
●濃暖色系 ・・・ ウォームディープ ・・・ 「秋色」
ということになります。
この4つのグループ分けは、写真の調子を決定ずけて
ある種のイメージを与えるためにとても重要なキーポイントに
なりますので、常に意識しておくように心掛けておいてください。
プロっぽい写真の仕掛けは、こんなところにもあるんです。
とうでしょうか、ここまで分かってきたら
フォトショップを使って、よりイメージを近ずける方法にも
気付いたかと思います。
次回は、一歩引いて全体から見た分類もあわせて
まとめをしたいと思います。
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