21F 特集ルーム
色味の分類 〜まとめ〜
今回はベースに潜むトーンカラーについてのお話しの最終回です。
いままでの話しでは、全体像が見えてこないと思いますので、
具体的にカラーのブロックをマッピングしてみます。
色を分類する方法はいくつかありますが、次のようなグループに
当てはめればわかりやすいと思います。
○明度(濃度)で分ける
○色相(色味)で分ける
○彩度(あざやかさ)で分ける
色相と彩度は、濃度が中間になるほど表現領域が広くなります。
真っ白や真っ黒では、色相も彩度も表現しようがないことはわかりますよね。
それでは、トーンカラーはどうなのかということですけど、
存在するカラーを分類してみると、
○クール・ライト
○クール・ソフト
○クール・ブライト
○クール・ディープ
○ナチュラル・ライト
○ナチュラル・ソフト
○ナチュラル・ブライト
○ナチュラル・ディープ
○ウォーム・ライト
○ウォーム・ソフト
○ウォーム・ブライト
○ウォーム・ディープ
というような12のカラーに分ける事ができます。
クールは寒色系で、ウォームは暖色系、ナチュラルは中間です。
ライトは明度の高い明るい色で、ディープは明度の低い暗い色。
ソフトはグレイッシュなくすんだ色で、ブライトはあざやかな色。
そして、これらのグループを人が感じる印象に沿って
まとめていく軸になるカラーが前回までの
●柔寒色系・・・クールソフト・・・「夏色」
●鮮寒色系・・・クールブライト・・・「冬色」
●明暖色系・・・ウォームライト・・・「春色」
●濃暖色系・・・ウォームディープ・・・「秋色」
になるんです。
寒色系は彩度によって分けられ、暖色系は明度によって分けられています。
●柔寒色系・・・クールソフトのグループは、
明度が高く中彩度、中明度で低彩度などが含まれます。
●鮮寒色系・・・クールブライトのグループには、
彩度が高いだけではなくナチュラルグレーなどの無彩色や
ブラック・ホワイトなど、コントラストの強いものも含まれます。
●明暖色系・・・ウォームライトのグループには、
ライトトーンを基調に、明るくて高彩度から中彩度のもので、
暖色〜ナチュラルまでを含む多くの色相を持ちます。
●濃暖色系・・・ウォームディープのグループには、
低明度で彩度に幅があり、落ち着いた深みのある色です。
これらの配色の原理を生かした撮影やレタッチをして、
おしゃれな作品を作ってみましょうね。
また、
このカラーコーディネイトは、写真やお絵かきだけではありません。
着ていく服やアクセサリーを決めるのにも役立ちますし、
お部屋のカーテンや壁紙、机の小物などもコーディネイトしてみると
生活が楽しくなるかもしれませんね。
でも、この4つのカラーのうち、似合う色はどれなのか、
はっきりと憶えておかなくてはいけません。
自分の肌の色もこのカラーのひとつとして
どのグループが似合うのか、自分の肌の色はどのグループになるのだろうか
じっくりと考えてみてください。
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