21F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part1」
フラットベッドスキャナーを使いこなそうのシリーズに続いて、
デジタルカメラを使いこなそうの連載開始です。
いよいよメガピクセルが当り前の時代がやってきて、
画質も使用目的によっては十分実用的になってきています。
こんな時代を要領良く楽しむために、デジカメ使いこなしの
Tipsや基礎知識などを身につけておきましょう。
ただし、デジカメの操作説明や、機能比較など
他でよくやっているつまらないものは取り上げません。
ここらへんのことは、マニュアルや解説本をよんで下さいね。
初回は、デジカメというものはどんなもんなのかを見直してみます。
デジカメはピクセルという同じ大きさの四角形(最近は正方形が多い)の
画素の集まりで画像を構成しているので、
限界を越えて拡大するとギザギザになってしまう。
縮小する場合も、解像度変換時にシャープネスが若干損なわれてしまう。
ということは、最終的に仕上げるサイズを考慮して解像度をあらかじめ
決めておく必要があるわけだ。
ここのところが銀塩と決定的に違っている。
銀塩は、ランダムな大きさ、形状、位置に色素の粒子が重なり集まって
画像を形成しているので、拡大しても粒子こそ荒れてはくるが、
デジタルの規則正しいピクセルの並び方ほど違和感は感じない。
やはり、解像度はとても重要な要素ってことですね。
次に注意しなければいけないことが、ダイナミックレンジです。
CCDの感度って結構シビアなんです。
銀塩と比べて非常にラチチュードがせまいんですね。
特性曲線の肩と足の部分が無く、いきなり飽和してしまうんです。
これをなんとかする方法はそのうち解説できると思いますが、
まずは表現したい内容に合った適正な露光をかけることです。
ても残念なことに、露光を補正できるコンパクトデジカメは
非常に少ないということ。
それぞれのデジカメの特徴をつかんでうまくカメラをだましながら
使っていくことになると思います。
でも悪いことばかりではありません。
写したものがすくに確認できたり、バシバシ写して要らないものは
消して撮り直せることはとっても便利ですね。
最終的にプリントしないWebなどのコンテンツ制作などには
スキャニングの手間も省けて大変重宝します。
時間と手間がかからないということです。
手軽に写せて日常の記録や練習にはうってつけなんですね。
保存しなければ消耗品コストは電気代くらいなものなんだら。
ということで、
このコーナーでしばらくの間デジカメを使った入力の知恵を
やっていきたいと思います。
もちろん、撮影のコツを中心に展開していきますので、
いままでの特集で取り上げてきたようなこととは別に
3対4比率のデジカメの画面上の構図とか、撮影に関するちょっとした
コツのようなもの、デジカメ特有の偽色など、注意すべき点についても
やっていきたいと思います。
これからもお楽しみに。
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