29F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2000 3月号 No.44
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発行・配送数: 3885 部
《目次》
・ [特集] シンクロの落とし穴
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part9)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(傷やほこりの修整 前編)
・ [連載] アナログ男の‘グチ’
・ デジタルフォトクラブ
(R,Gr,Gb,B・・・??)
・ いいもの紹介 (デジカメプリンター)
□ 広告募集しています。
詳しくは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
あせっちゃったよ!!
デジタルカメラだと、シンクロが同調しないんだもん。
スレーブさせているストロボが光っていても、写真には写らない・・・
まる一日ががりで原因究明した挙げ句、
解決しました。
その奮戦記の特集です。
プロの方ほどこの落とし穴には、はまりやすいのでご参考に。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] シンクロの落とし穴
デジタルカメラを使用すると、
外部ストロボのシンクロが同調しないと言う現象が起こりました。
ストロボが発光しないと言うのではなく、
光っているのに写らない。
こんなことは初めてなので、少々パニックぎみ。
デジカメのテスト段階なので、まだよかったと思いながら
これが、銀塩だったら現像が終わるまで気づかないことに。
なんたって、シャッター切るとちゃんとストロボが光っているのだから。
それでも写らないのはなぜだ!!
写らなかった器材構成は、
デジタルカメラ オリンパス C-2020Z
ストロボ コメット CZ1200、コメット CB2400
「ぼくの動揺とやってみたこと」
シャッターを切れば、ストロボは発光する。
でも写らないとは、どういうこたなんだ??
1.このデジカメには、X接点以外にM級の切り替えがあるんじゃないか?
・・・取説の設定項目には何も記載されていし、
いまどきM級なんてちょっと考えにくい、これは違うな。
2.同期がずれているのでは?
・・・内蔵ストロボを発光させて同調(スレーブ)させても写らない、
よけいにパニックしてきたぞ、訳が分からん。
3.露光が合っていないのか?
・・・シャッタースピードと絞り、感度を、再度確認。
フラッシュメーターで測り直したが、合っているし
いつものライティングなので、
メーターが壊れているとも考えられない。
4.ストロボの方が狂っているんでは?
・・・あれ、フラッシュメーターには同調するのに??
一応他のストロボで(プロペットDAX2400T)試してみたら、
ちゃんと写っているではないか!!
5.フラッシュメーターに同調していることに納得いかず。
・・・ポラを切ってみた。
あれ、CZ1200でもちゃんと写っている。
ますます、訳分からん!?
6.相性なんて〜のがあるのか?
・・・CCDには写らない光質なんか考えにくいし、
発光するのだから、極性の問題ではない。
7.本当にシャッターと同時に光っているのか?
・・・デジカメやコンパクトカメラに「タイムラグ」は付き物だから
確認する方法が無いのか?と思いながら、
シャッター速度を、1/4や1/2秒と長く取って
DAX2400TとCZ1200を交互につないで発光させた。
何度やっても別に違いなど無く、CZ1200側だけ写らん。
8.あれ、タイミングが狂ってる!?
・・・2台のストロボがほんの一瞬だけずれて発光しているみたい!
シャッターを切ると「パパン!!」、これだ!!
9.なぜ、デジカメを使った時だけ、ズレるのか?
・・・シンクロの信号は同じはずなのに、こんなこと考えられないぞ。
デジカメを眺めながら、自分に向けてシャッターを切ってみた。
BINGO!!!・・・内蔵ストロボがほんの一瞬前にプレ発光している。
これを外部ストロボのスレーブが拾っていたのか。
ストロボを確認してみると、DAX2400TはスレーブOFFで
CZ1200は、スレーブが常に働く構造になっている。
内蔵ストロボが変な光り方をする構造になっているんですね。
シンクロに信号が出るほんの直前に内蔵ストロボが発光し、
その光をジェネのスレーブが拾っていたんです。
露光をオートにしても写らなかったのは、
プレ発光の光を拾って発光した外部ストロボの光で調光されて、
実際のシャッター時の内蔵ストロボ発光は、
全くアンダーになってしまうと言う複雑なトリックでした。
この内蔵ストロボをOFFにしたらうまく行きました。
オリンパスC2020Zは、ストロボが2回光っているとは知らず、
キャッチになると思ってOFFにしてなかったのが原因みたいです。
M(マニュアル)のモードでも、
プレ発光しているなんて、気がつきませんでした。必要ないだろ。(怒)
マニュアルのモードでプレ発光するなんて、百害あって一利無し。
これは不具合としか言いようが無い。
おかげで、内蔵ストロボをトリガーとして使えないじゃないか。
おはずかしい体験談、参考になりましたか?
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part9」
モアレというもの
先月の偽色と同じようなものだけど、一応取り上げてみました。
デジタルカメラでコントラストの高いものを撮影すると、
その境目に偽色が発生することは先月のとうりなんですけど、
実データに偽色が無くても縞模様みたいなものが現れることがあります。
これがモアレです。
たとえば、市松模様の画像を作成して、
表示を縮小していくと、このモアレが発生してしましまが見えてきます。
フォトショップの、ガンマコントロールパネルが
不正確になるのも、このモアレの影響ですので、
必ずモニターキャリブレーションは、最低の解像度表示にして
行わなければいけない理由なんです。
でも、そんなことは、どこにも書いてないけどネ。
そんなこんなで、日本という国はモアレ大国なんだって。
障子の桟や、格子の建物、着物や衣類などの織物なんかを撮影しても
簡単にモアレが出てしまう。
まあ、画素数が高くなってきて、よほど少なくはなってきてはいるものの、
まだまだ気をつけなくてはならないものです。
モニターの表示によるモアレもありますので、
拡大して確認してみる癖をつけておけば間違いも少なくなるでしょう。
じつはこのモアレ、
2年ほど前までずーっと「網割れ(モワレ)」だと思いこんでいまして、
真相を知ったときは、ちょっと恥ずかしかったです。
ちゃんとした外国語だったんですね。
恥はかいておくもんだね。
失敗した記憶の積み重ねが、成功につながるのと同じで。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「傷やほこりの修整 前編」
そうそう、レタッチの基本とも言える、傷やほこりの修整について
やってませんでしたね。
いろいろな方法がありますので、2回に分けてやってみます。
で、まず今回は完成度は低いけど簡単にやってしまう方法。
それほどきれいに仕上げる必要が無く、手間暇がかけられないときに
有効な方法ですので、まずはこちらのやりかたから。
その簡単な方法とは、
フィルターの「ダスト&スクラッチ」を使うわけですが、
ただ単にこのフィルターをかければいいってものでもないんです。
傷やほこりをよーく見てみると、白いものが多いですよね。
スキャニングの時にゴミが入ったものは、白くなることが多いので
この白いノイズを除去するのが近道。
まずは、元画像をレイヤーに複製します。
レイヤーパレットの「背景」を新規レイヤーのアイコンにドラッグして
レイヤーを作成して下さい。
次に、このレイヤーにフィルターの「ダスト&スクラッチ」を
実行して下さい。
半径は、ゴミなどの大きさにもよりますが、1か2くらいでいいでしょう。
しきい値は、ゴミの消える範囲で、できるだけ大きくします。
そのままではぼやけた感じですので、
レイヤーパレットの「通常」と出ているところを
「比較(暗)」にしてみて下さい。
これでゴミが消えたまま多少はシャープさが戻ってきたと思います。
あとは、レイヤーを結合すれば終了です。
元画像に、ゴミ消ししてぼやけた画像の暗くなった部分(ゴミの消えた部分)
を合成したことになります。
でもこれでは使用目的によっては、やっぱり不満が残ることがあります。
ということで、
次回にでも、じっくり時間をかけてゴミ消しをする方法を
やっていこうと思っています。あくまで、予定ですけど。
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[連載] アナログ男の‘グチ’
このデジセミを始めてから二人目、三人目の子供が産まれ、
アナログ男の‘グチ’ならぬ、アナログおやじの‘グチ’に
なってきましたが、
おかげさまで多数の読者の方々から、いろいろなお仕事の依頼を
頂いたり、デジカメや消耗品等をお買いあげいただき
とっても感謝いたしております。
これからも、失敗しない機材選びのために
実際に使ってみて良いと感じたものを正直におすすめしていきたいと
思っています。
特に、画像処理システムの構築やコンサルティング、レタッチの仕事など、
通常の店舗では依頼がなかったであろう仕事ができることは幸せです。
でも、ちょっとだけ気になることがあるんです。
最近あそびが少なくなってきたように感じてるんです。
あそびはイメージの泉だと言っては、好き勝手にやっていましたが
やはり大切なんですよね。
ハンドルにもあそびがあるから運転しやすいものだと思うし、
楽しむ余裕ってものを忘れるところでした。
またまた駄洒落の話になってしまうんだけど、
あの三重県の企業がまたやってしまったみたいです。
こんどは鈴鹿サーキット。
遊び疲れて眠ってしまう子たちが、
寝息かいびきか、「スー」、「ズー」、「カー」・・・だって。
作画にも、もっと柔軟な発想をしなくてはと思い、
未知の分野をどんどん体験していこうと心に決めたこのごろです。
とりあえず未知ではないけど、チケットがとれたので
4月の始めに、ザ・イエローモンキーのコンサートに行って、
スカッと遊んできます。
もう若くはない三十なかばのおやじではありますが・・・
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
「R,Gr,Gb,B・・・??」 too much to ask さんより
> "R,G,B"ではなく"R,Gr,Gb,B"という語をたまに
> 目にしますが、何のことかよく分かりません。
> お時間がございましたらどうぞお教えくださいませ。
ん〜、これは困った。
ぼくもあまり聞いたことが無いのでわかりません。
ちょっと調べてみましたが、何のことだか・・・
想像するには、RGBでは不十分な何かの表現方法でしょうね。
R=レッド、G=グリーン、B=ブルーで、
Grは、レッドに近いグリーン(黄緑?)、
Bbは、ブルーに近いグリーン(青緑?)・・・?? 降参です。
知ってる方は、ご一報下さい。
☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*:..:*::・'゜☆。.:*:・'゜:*
'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.:
メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの
ご意見にお答えするコーナーです。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
このメールに返信すればOKです。
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いいもの紹介
「デジカメプリンター」
前回の号外でみなさんにお聞きした、
フジのデジカメプリンター「NX-700」、買っちゃいました。
久々に、これはいい! って言う商品です。
普通のプリント以外の操作がちょっとややこしいというところで
インタフェイスについての不満もありますが、
十分に魅力があります。
画質も昔のTA方式のことを思うとちょっと不安だったけど、
以前よりぐっとベタ部分のムラも少なくなったし、
ペーパーについても、かなり改良されているみたいで、
もう、昇華型に追いついた感じです。
そうなると目立ってくるのは、
ランニングコストの安さとメンテナンスの簡単さ。
定価ベースでも1枚49円(どんな画像でも)で、
インクも不要なので取り替えの手間が無し。
ただひとつ頭にくることがある。
それは、大量にゴミが出ること。
20枚入りのペーパーがホルダーに入っていて、そのホルダーごと
挿入するようになっているので、20枚ごとにゴミが出る。
50枚ほど貯まった画像をプリントしようと思うと、3箱も使ってしまう。
消耗品にしては包装も過剰だと思う。
何とか、ペーパーをホルダー無しで売ってくれないのか?
簡易包装で、ホルダーを使い回しする100枚入りがあってもいいじゃないか。
もちろん、お値打ちにね。
おっと、いかんいかん。
ホームDPEを薦めるほど、ぼくの店の仕事が無くなっていく・・・
この機材とペーパーを店で取り扱っているのが、せめてもの救いなのか。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 辻写真館 ━━━━━
・・・何をそろえていいのか分からない・・・
スキャナーから本体、拡張ボード、メモリー、プリンターまで、
画像処理システムの構築をお手伝いいたします。
業者から無駄なものまで買わされないために。
すこしでも効率のよいシステムの構築のために。
━━━━ 辻写真館 愛知県知多市新舞子 tsuji@chitanet.or.jp ━━━━
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□ ここ最近夢を見た記憶がない。
今月は大声で腹の底から笑った記憶も無いところが悲しい。
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 写真撮影&デザインの"辻写真館"
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このメールへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは
「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。
Copyright (C) 1997-2000 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Chita-city, Aichi, Japan
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