3F 特集ルーム
[特集] 画像処理に順番ってあるの?
今月は、きれいに仕上げるための画像処理の順番についてです。
えっ!そんなのとうでもいいじゃないって思うかもしれませんが、
たとえばピクセル単位に影響するアンシャープマスクなとの処理をしたあとで
解像度を変更すると、その効果が変ってしまい出来上がりに影響してきます。
また、トーンカーブにあまりなれていない方は、レベル補正を併用することで
ハイライトポイントやシャドーポイントの適切な設定がやり易いと思います。
それに、先月号のかしこいフォトショップ・テクでお話しましたが、解像度の
変更により、レベル補正やトーンカーブなどの色調の調整によりビット落ちし
て失われた階調を取り戻す事もできますので基本的な画像処理の手順というも
のが存在するんですよ。
スキャナーから読み込む場合は、
1.取り込みビット数のセット
スキャナーの出力ビット数を24ビットに変換するのか、
36または、48ビットの入力状態のままで出力するのかを選択します。
2.解像度のセット
スキャニングするじてんで、使用するサイズ以上かつ、スキャナーの
補完しない光学解像度の正数分の一の解像度を設定する。
3.ダイナミックレンジエンハンスメントのセット
ハイライトポイントやシャドーポイントをヒストグラムを確認して
正しく設定する。
4.色味調整
トーンカーブを使って濃度と色味を調整します。
5.スキャニング
本番のスキャニングをして、レタッチソフトにうつります。
6.トリミング
ファイル容量を固定しておいて寸法を変更して測り、
レタッチソフトで正確な切り抜きをします。
7.レタッチ
画像のごみ取りや色味の微調整など各種の画像処理をほどこします。
8.解像度変換
使用するサイズに解像度を設定し、
ファイルサイズを落として変換をします。
9.シャープネス処理
最期にアンシャープマスクなどのシャープネス処理をして保存します。
ファイルから読み込む場合は、実際に使用する容量と元画像の容量が
かけ離れていなければ、レタッチソフトで上記の[3]番から処理をします。
あまりにファイル容量がちがう場合はそのまえに、解像度変換をしますが
きっちりと使用するサイズに合わせるか、少しおおきめにしておくかは
その場その場で画像とその後の処理を見ての判断ということになります。
マシンの環境にもよりますので、疑問など何でも聞いてね。
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