32F フォトショップ・ルーム

「プリント指示のアクション」 長年PCと付き合っていると、どんどんいろんなプリンターが発売されて 複数台のプリンターを使用している人も多いと思います。 そんな時に最も問題になるのが、個々のプリンターの色の違い。 カラーシンクもあてにならないし、プロファイルの切り替えも面倒です。 それならいっそのこと、プリンターごとにトーンカーブと彩度の補正値を 作ってあげましょう。 そして、その一連の作業をアクションに登録すれば 簡単出力で色もバッチリって言う訳です。 まずはグレースケールを作り、プリントしてみます。 そうそう、グレースケールのデータは HPの辻徳の部屋にでもアップしておきますね。 あ、やっぱり画像ファイルをそのまんまアップしていては芸がない。 グレースケールを作成するアクションをアップしておきましょう。 その方が、ファイルが軽くていいや。 グレースケール作成のアクションはこちらです。 ただしこれは、あくまでもデータ上のグレーです。 で、プリントしたら白飛びと黒つぶれが無いかどうかを確認してください。 もし発生しているようでしたら、トーンカーブで補正をして、 その補正値を保存してください。 左下と右上の位置を変更するんですよ。 トーンカーブは、縦軸が出力値で横軸が入力値になっていると思います。 あとはこの出力結果のプリントをモニターの横に並べて、 同じ色目になるように、先ほど保存したトーンを読み込んで、 各色のカーブを変更します。 そしたら、変更した形と逆方向にカーブを作り直して、それを保存します。 この時に、 プリントするプリンターの名前を(tonePM3300とかtoneMD5500など) 付けておくとわかりやすいですね。 モニターがちゃんとキャリブレーションされていれば、 これでほぼ合ってくると思います。 次は彩度の補正です。 こちらは何か写真を使った方がわかりやすいです。 ほとんどのインクジェットプリンターは、彩度が高すぎるものが多いので 下げる方向になると思いますが、ピクトロブリントや、 熱転写プリンターなどは、逆に少し上げた方がいい感じになります。 この彩度も(hslPM3300とかhslMD5500など)プリンターの名前を 付けて保存してください。 これらの補正データを各プリンター毎に作ってくださいね。 では、ようやくアクションの作成です。 まずプリントする画像を開いてください。 アクションパレットから、新規アクションを作ってください。 名前は、プリントするプリンター名がいいと思います。 例えば、「PM3300出力」とか、「MD5500出力」とか・・・ 記録中を示すアイコンが赤くなったのを確認してから、 「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」を開いて、 「読み込み」ボタンを押して、そのプリンター用の補正データを 読み込んで「OK」します。 つづけて 「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」を開いて、 「読み込み」ボタンを押して、そのプリンター用の補正データを 読み込んで「OK」します。 次は「ファイル」→「プリント」 又は、「ファイル」→「データ書き出し」→プリンターの出力プラグを 指定して、プリントアウトしたら、ヒストリーパレットを開き、 補正前まで戻してからアクションの記録を中止すれば プリントアクションの完成です。 これも、プリンターごとにアクションを作ってくださいね。 これで次のプリントからは、このアクションを再生するだけで 個々のプリンターの色特性に合った補正値が適用されて 同じような色にプリントされるようになりました。 今回のアクションは、 各補正データをアクションには記録せず、 保存してある補正値を適用するというアクションの使い方をしました。 この補正データを上書きすれば、アクション自体に手を加えずに いくらでも修正が出来ると言う便利な使い方でした。 ただし、補正データの保存してあるボリュームや階層が変わると 動作しなくなるので、注意してくださいね。 「グレースケール作成のアクションもアップしておきました」 めんどくさい方は、このアクションがアップしてありますので、 好き勝手にご利用ください。 いったんHDにダウンロードして保存し、アクションに読み込んで下さい。 とっても軽いデータなので、圧縮はしてありません。 ウインドウズのフォトショップ5.5Jで作りましたが、 マックでも大丈夫なはずです。 ★☆★☆★ グレースケール作成のアクションはこちらです。 ★☆★☆★
ディスクに保存してから、フォトショップに読み込んで下さい。
アクションパレットの右上の三角をプレスすると、メニューが現れます。

読み込み方は、 アクションパレットを表示させて、右上の三角をプレスしたら 「アクションの読み込み」を選択して、ダウンロードしたファイルを 選択して読み込みます。 使い方は、「F11」キーを押すだけ。であります。
                
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