31F フォトショップ・ルーム
「アクション活用術」 フォトショップには、作業の流れを記録する強力なツールがあります。 さすがプロ仕様って思いますね。作業効率をグッと上げてくれます。 お決まりの操作を画像毎にその都度やっているようでは、 コンピュータを使っている意味が半減してしまうってもの。 単純作業は自動化して楽しなきゃ損ですよ。 バージョン5になってからは、かなり使い物になるようになりました。 でもまだ、完全に記録できるというものではありませんので、 多少のコツをつかむことが必要です。 今回は作例として、 デジカメなどで撮影した画像をホームページに載せるためのアクション、 色調補正をして一定のサイズにリサイズした後、 アンシャープマスクをかけて保存をするという簡単なアクションを 作ってみましょう。 「作業の流れ」 開いている画像に ↓ 1.色補正をかける(ちょっとメリハリをつけるやつ) ↓ 2.一定のサイズにそろえて縮小する(今回は、幅300ピクセル) ↓ 3.アンシャープマスクをかけてシャープな画像にする ↓ 4.別フォルダに保存する 本当は、オブジェクトモアレの除去や、レベル補正もアクションに 組み込みたいところですが、今回はアクションの使い方についてですので ややこしくならない様に、こんなところにしておきます。 まずは、加工後の画像を保存するためのフォルダを新規作成して下さい。 そして何か適当な画像を開きます。 (この開くってのもアクションで出来ますが、今回は・・・) アクションパレットを表示させて、新規アクションのアイコンをクリック すると、名前を入れるダイアログが出てきますので、「縮小300」などと 適当に打ち込んでスタートすると、記録中を表わすアイコンが赤くなります。 で、これからの作業を記録していきます。 はじめは、設定項目を気にしなくていい簡単で万能な色補正をかける操作です。 マックの場合は、 チャンネルパレットを表示させて、 チャンネルの「RGB」をコマンドキー+クリックしてから コマンドキー+「J」キーを押します。 レイヤーパレットを表示して、 レイヤーオプションを「標準」から「ソフトライト」に変更したら、 レイヤーオプションから「レイヤーを統合」します。 ウインドウズは、 チャンネルパレットを表示させて、 チャンネルの「RGB」を「CTRL」キー+クリックしてから 「CTRL」キー+「J」キーを押します。 レイヤーパレットを表示して、 レイヤーオプションを「標準」から「ソフトライト」に変更したら、 レイヤーオプションから「レイヤーを統合」します。 この操作は、むかしにこのデジセミでやりましたね。 どんな作業をしているか確認したい方は、 1998年1月号のバックナンバーをご覧ください。(えらく昔だなぁ) ホームページなら、3階のフォトショップルームだったかな。 次に、幅300ピクセルに縮小です。 「イメージ」→「画像解像度」を開きます。 下の方の「縦横比を固定」と「画像の再サンプリング」のチェックを 入れた状態にして、一番上にある「ピクセル寸法」の「幅」を 300と打ち込み、その右側の単位を「Pixels」にして「OK」します。 だんだんとアクションが貯まってきましたね。 次にアンシャープマスクをかけます。 「フィルタ」→「シャープ」→「アンシャープマスク」を開きます。 とりあえず、幅300ピクセルの画像なので、 適用量=160・半径=0.5・しきい値=6 くらいの数値を入力して「OK」します。 最期に保存です。 「ファイル」→「別名で保存」を開きます。 Web用なら「JPEG」で、標準〜高画質くらいすね。 ファイル名にはさわらずに、保存用に作ったフォルダを指定して保存。 その後で、「ファイル」→「閉じる」ってやると、そこまでが アクションに組み込まれます。 さて、これで作業が終わりましたので、 アクションパレットの左下にある「中止アイコン」をクリックして 記録を停止させればアクションの完成です。 確認のために、何か別の画像を表示させて、 このアクションを実行してみて下さいね。 たくさん処理したい時は、「ファイル」→「自動処理」→「バッチ」を 利用すれば、たくさんの画像をいちどに自動処理してくれて 大変便利ですよ。 「このアクションをホームページにアップしておきました」 よくわからない方は、この一連のアクションがアップしてありますので、 好き勝手にご利用ください。 いったんHDにダウンロードして保存し、アクションに読み込んで下さい。 とっても軽いデータなので、圧縮はしてありません。 ウインドウズのフォトショップ5.5Jで作りましたが、 マックでも大丈夫なはずです。 保存のコマンドは入っていませんので、 必要な方は各自で追加してご使用くださいね。 ★☆★☆★ アクションのレッスンファイルはこちらです。 ★☆★☆★
ディスクに保存してから、フォトショップに読み込んで下さい。
アクションパレットの右上の三角をプレスすると、メニューが現れます。
読み込み方は、 アクションパレットを表示させて、右上の三角をプレスしたら 「アクションの読み込み」を選択して、ダウンロードしたファイルを 選択して読み込みます。 使い方は、 加工したい画像を開いて、「F10」キーを押すだけ。 あとはお好きな場所に保存して下さいネ。・・・ それではあまりに不親切なので、 再生の方法をちょっと言っておきましょう。 ボタンモードにしておけば、そのボタンをクリックするだけですが、 通常の状態では、 アクションパレットのこのアクション「縮小300」を選択して、 再生アイコンをクリックすれば、アクションを実行します。