30F フォトショップ・ルーム

「傷やほこりの修整 後編」 予定どうり、ゴミ消しの後編です。 前回の方法よりも手間をかけてきっちりと仕上げましょう。 これこそがレタッチの基本で、スタンプツールを使って 部分的に画像を移植していくという、とっても地味な作業です。 まずは準備として、環境設定の「画像表示・カーソル」の ペイントカーソルを「ブラシサイズ」になっていることを確認して下さい。 これによって、スタンプの範囲の目安がつかみやすくなります。 では、カーソルをスタンプツールにしてください。 ダブルクリックをすると、オプションが表示されますので 描画モード(普段は通常でいいです)を確認し、 不透明度(完全にコピーする時は100%)を調節します。 そしたら、ブラシパレットの中から適当な大きさと輪郭のものを 選択するのですが、 デフォルトではちょうどいいぼかし加減のものが無いものです。 このさい、カスタマイズをオススメします。 2段目以降のブラシには、ぼかしがかかっていますが、 すべて100%になっていると思います。 新規ブラシを作ってもいいですが、表示されているブラシのサイズを ダブルクリックしてウインドウを開き、 ぼかし開始位置のスライダを50前後に変えておくと、 あとあと使いやすくなります。 サイズの小さな物は、ペイントの間隔も下げておいた方がいいと思います。 ぼかし開始位置が大きいと、移植した画像のシャープさが損なわれますが、 小さすぎるとうまく馴染んでくれませんので、 画像に合わせて程々にしておくのがいいでしょう。 ここの設定がおおきく出来栄えを変えてしまいますから。 ようやくスタンプツールでレタッチをしていく段階です。 まずは、大きさに合わせてちょっと小さ目のブラシのサイズを選択します。 「Option」(Mac)/「Ait」(Win)キーを押しながら、 スタンプ元の部分をクリックして記憶させてから スタンプ先に移植していきます。 ゴミ消し、キズ消し(被写体のキズも含めて)なら こんなくらいでいいでしょう。 コツは、すぐ近くのテクスチャを小さめのブラシを使って 周りから埋めていくことです。 ぼけあしは違和感の無い程度に短い方がシャープになります。 最後の仕上げは、修整した部分を選択して、 わずかにノイズをかけると、より馴染んでくると思います。 こんな地道な作業がちゃんと出来てこそフォトショッパー(死語かな) なんです。 派手なテクニックも結構だけど、クオリティを求めるなら どんな画像に対してもちゃんとレタッチしておかなければ・・・ね。
                
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