36F フォトショップ・ルーム
「保存ファイル形式の選び方」 98年の5月号で、各ファイル形式については解説しましたが、 実際の作業ではどのように用いられているかここで取り上げたいと思います。 DCS2.0等今となっては、2年以上前とは多少状況が変わっていますが おおまかには変わってはおりません。 もう一度確認したい方は、7階の特集ルームをご覧下さいね。 簡単に保存の形式についていうと、 アプリケーションの専用の形式と、圧縮のあるもの、圧縮しないものです。 アプリケーション専用の形式は、作業途中に使います。 フォトショップを使っている場合は、Photoshop形式(拡張子はPSD)です。 作品が完成するまでは、ずーと、この形式を使うことをお勧めします。 そうしないと、画像が劣化したり、アルファチャンネルがなくなっちゃったり レイヤーがくっついちゃったりと、 いろいろな不具合が発生することもあります。 そして、最終的に目的に合った形のファイル形式に保存します。 レイアウトソフトに貼り付けるときは、主にEPSにしますが、 ぼくはたいていDCS2.0を使って印刷やへ渡しております。 この形式は、たしかCMYKでしか保存できなかったかな。 EPSやTIFFはどちらでも保存できたと思います。 また、Webサイトが目的ならば、JPEGかGIFになります。 例外としてPDFもアリですが、フォトショップから直接PDFを作ることは あまり意味がありませんので、考えなくてもいいです。 一般的には、写真はJPEG、イラストはGIFって言われていますが 写真の中でも、グラデーションが大切なものはJPEGで、 かっちりした画像はGIFの方が適していると思います。 どちらも劣化を伴って画像を軽くしていますが、 JPEGは、フルカラーで保存できますが、隣接するコントラストが高い部分に ゴーストのような劣化が圧縮率が高くなるにつれ見られるようになります。 のっぺりした画像は圧縮率が高く、劣化も少なくなります。 色彩が豊富で階調を重視するもの、なめらかなものに適します。 GIFは、形としての劣化はありませんが、最高256色までに色が削られます。 グラデーションがトーンジャンプしてしまいますが、 カチッとした色数が少ない画像に適していますね。 それから、システム系の形式があります。 これらは圧縮なしで使うことか多く、 マッキントッシュではPICT、ウインドウズではBMPが使われますが、 最近ではあまり使われることは少なくなってきました。 システムに画像を扱わせる機会がなくなってきたこともありますね。 ウインドウズの世界ではまだまだ使われているみたいですが、 逆に特殊な感じに思えてしまいます。 その他にもいろいろありますが、ぼくは滅多に使う機会がないので、 このへんで・・・