41F 特集ルーム
[特集] 写真は撮って盗って摂りまくる ぼくの仕事は写真を撮る事です。 そのまんまこう言ってしまうと、なんの意味もありません。 かたちとしてはそうなんだけど、実際の作業はもっとたくさんあります。 まずはいちばん重要なこと、「観察」です。 観察が無くては写真はとれません。 とる前に観察する。 撮りながら観察する。 できたものを観察して次につなげる。 ぼくは観察することが仕事です。 写真は単に表現の出力手段にすぎません。 とる前の観察は熟練を要しますが、撮りながらの観察は容易です。 バランスを観ながらファインダーを隅々まで観察すると 出来上がりの像が見えてきます。 それも難しいなら、たくさん写真を撮って出来たものを観察します。 これが撮ることです。 そして盗るがごとく、モチーフに食い下がり、 経験を生かしてひとつひとつのパターンなりイメージなりを 自分の中に摂っていくんですよ。 そんな感覚かな。がんばってね。