40F 特集ルーム
「デジカメの解像度」
PCのクロックのスピードアップもすごいものがありますが、
デジタルカメラの解像度もどんどんと上がってきていますね。
いったい何処まで行くんでしょうか。
っていうよりも、必要十分な解像度はどれくらいなのか
使用目的に合わせて逆算してみましょう。
まずは表示用。
この使用目的は、電子文書やWeb用の画像で、
インターネットのホームページに載せるような軽い画像です。
画面寸法はたかがしれていますので
あまり大きくても無駄になってしまいます。
モニターの解像度は800*600ですか、1024*768ですか、1280*1024ですか、
ここで言うモニターの解像度とは、モニター画面の立横のピクセル数です。
デジタルカメラの出力解像度を画面いっぱいに出してもこの程度ですので、
本当に小さいものです。
ということは、最大でもデジカメで言う1280*960で取り出せればいい訳で、
これに対応しているデジタルカメラは、130万画素クラスになります。
もっとも、常にいっぱいに表示させることはあまりありませんので、
640*480にセットして使うことがほとんどです。
次に、サービス版くらいの大きさにプリントする場合。
FDiを代表するデジカメプリントサービスを利用する場合、
ほとんどのものが銀塩ペーパーを使い、
300DPIの連続階調でサービスサイズにプリントされます。
このサービスサイズは、写真用の89mm幅のペーパーを使いますので
短辺が3半インチですので、3.5*300=1050ピクセルの短編長の画像があれば
事は足りると言う訳です。
わずかに目伸ばしすれば、130万画素でも大丈夫ってことになっちゃいます。
もっとちゃんとカバーしたものがほしければ、
1600*1200ピクセルなら文句無いでしょう・・・これは200万画素クラスです。
サービス版のプリントなら200万画素クラスのデジタルカメラで十分です。
では、300万画素の出力はどれくらいでしょう?
機種にもよりますが、だいたい2000*1600ピクセルくらいになります。
400万画素なら約2400*1800ピクセル、
600万画素なら3040*2016ピクセル位の画像が取り出せることになります。
これは300DPIでプリントしたら長辺約10インチ=約25cmで、
「B5サイズ全面」に補間なしでプリントできることになります。
そしてこの「DPI」というのが曲者で、
175線の印刷なら350DPI、ピクトログラフィーだと400DPIと
高密度になりますので、それだけプリント画像が小さくなるのです。
でも、この数値だけにだまされてはいけません。
CCDのサイズやレンジ幅により、画質が変わってきます。
デジカメの解像度でも、インチキ補間技術でスペックだけ上げている
ものもありますし、
インクジェットプリンターは、中間調をディザリングしているので、
写真では1/4程度の元画像でもあまり違いが出てこないものです。
いろんな意味の解像度、画像サイズ(ピクセル数)、画素数、
DPI(ドット・パー・インチ)の言葉の意味は理解できたでしょうか。
次の講座へ 前の講座へ 40Fロビーへ出る