48F 特集ルーム

「構図のポイント」 構図にはいろいろとありますが、なになに構図と言うような形的なものに ついては、その筋の参考書なり資料等を見て下さいね。 S字型とかトンネル型とかつまんない内容ですから、 今はここで取り上げるつもりはありません。 要望が多ければ、それが知りたい内容だと言うことでやるかもね。 では、ここでは何をやるかと言うと、 いい構図を作るための基本的なポイントをおさておきたいと思います。 まずは何よりも大切な「シンプルである」ということ。 主題が何か、撮影者の意見がはっきりとわかるようにしなければいけません。 そのためには、テーマとなる部分へ見ている人の視線を導き、 その主役部分に引き付けられるように工夫することが大切です。 ごちゃごちゃしていると、 結局何が言いたいのか曖昧になっちゃうということです。 そして「バランス」です。 写真は光と影で成り立っている訳ですから、部分的な濃度のバランスや 配色のバランスも大切です。 全体的に見てその割合がここちよくバランスが取れていた方が 完成度が高く見えます。 しかし、完璧にバランスをとってしまうと絵葉書のような 何の訴求力も無いものになりがちですので、どこかを壊します。 ほとんどの場合主役部分に何らかの芸をしてもらうことになるので 視線を引き付ける意味で、この主役周りがよく壊れますね。 この壊れ加減もバランスと言えますが・・・ あとは、主役を縁取るような構図であるとか、 黄金比率比率を縦と横に使い、交わるあたりに主役を配置するとか、 その主役へ視線を導くルートの形として、 ダイナミックな斜めラインで行くのか、なめらかな曲線を描いて 視線を主役に導くのかといった、 導入的なものに構図が生きてくるのもなんです。
                
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