47F 特集ルーム
「写真の読み方4」
前回は調子でしたが、結論は導き出せたでしょうか。
逆にいえば、個人それぞれの見方がありますので、
これが正しいってものなんてないんです。
ただ、イメージを伝えるためのコツに気づけば、あとは繰り返して
実践あるのみですね。繰り返して検討した数だけ自分のものになります。
そのための準備として、数多くの写真を読み砕くんです。
では今回は写真の読み方最終章で、構図についてです。
まずはさわりだけですが、なぜ構図と言うものがあるのか、
構図とはなんなのかです。
そして次回からは構図についての特集になる予定です。
たとえば人は普通まっすぐに立っています。
けして重力と無関係にななめ45度に立っているわけではありません。
同じように、物にもバランスがあります。
かたちでは、安心して見る事が出来る形や不安定な形、
尖っていたり角張った形や丸っこい形があります。
これらの形はやはりそれなりに、違った印象を見る側に与えています。
また、これらの形が複数あったとしたら
その組み合わせや配置のバランスも画像を組み立てる上で
大事な要素になってきます。
しかし、よい構図は時と場合によって変わってしまうことも事実です。
主題とのマッチングも大切です。
何を訴求するためにどんなバランスを保つかが構図です。
どっかのえらいさんが、自信満々に演説しているものなんて
いんちき構図だと思ってください。
あれはただ、構図のパーツに過ぎないだけのものや
中身の無い形だけのパープリン構図です。
構図を形として取り入れちゃうとえらい目に遭います。
とは言っても、合理的なものの見せ方も存在します。
結果的な形がよくある構図の形になることも多くありますので、
錯覚をおこしがちですが、
構図に当てはめた画像と、伝えるためのバランスとしての構図は
まったく違うことを体にたたきこんでから
構図についての話に進みたいと思います。
「常に主題から発想するということです。」
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