46F 特集ルーム
「写真の読み方3」
さてさて、お次はイメージの決定です。
この項目までくれば、後天的な問題になってきます。
経験と意識してトレーニングすることにより、
たいていの人がイメージ作りをすることができます。
イメージと言っても、ここでは写真の調子に関することが主になります。
物理的なわかりやすい調子の見方としては、
・ハイキーとローキー
・似た色に統一
・あざやかさの操作
の3つの色味についての見方があります。
無難な絵葉書写真なんてつまんないよね。
どれかを壊すことで・・・(ちょっと乱暴な言い方かな)
そして、形的には、
まるっこいイメージとか、ぐにゃぐにゃなイメージ、
きっちりした角っぽいイメージ、とげとげしたイメージ等があります。
ハイキーとローキーは、要するに明度の統一性を持たせると言うことです。
明るい色味に偏らせてやわらかさとか清潔感、夢を
イメージさせるトーンにするのか、
暗い色に偏らせて重厚感や闇、深い思いをイメージさせるトーンにするのか、
そのような意図で調子を決めているかを読みます。
似た色に統一は、色味を振ってイメージ作りをしています。(色相の統一)
新緑の緑色方向だけに色味をまとめてすがすがしさをイメージしたり、
オレンジに振って夕日を強調したり、
ブルーの方向だけを使って夜とか冬をイメージしたり、ね。
あざやかさの操作は、
言わずと知れたセピアやビビットトーンがありますね。
彩度をぐっと下げて渋くしたり、それに色を偏らせてセピアにしたり。
ある一部分だけを彩度をあげて視線を導いたりする技もありました。
彩度の高い被写体をそろえて派手にし、目立せた広告写真もありました。
ここまで言えば調子とは何なのか、もう気づきましたか?
「ハイキーとローキー」 → 「明度の操作」
「似た色に統一」 → 「色相の操作」
「あざやかさの操作」 → 「彩度の操作」
明度と色相と彩度とくれば、ほら。
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