51F 特集ルーム
[特集] 出力チェックチャートを作ろう(2)
今回はもうちょっと踏み込んだチャートを作成します。
どこをチェックするかというと、
中間グレーの色浮きの程度と方向性をわかりやすく見るために
グレー転びの判別チャートを作成します。
まず、新規にRGBで12×12cmぐらいの真っ白の画像を用意します。
解像度はインクジェットの場合、
プリンターの解像度の1/4でいいとおもいます。
プリンターが1440dpiなら360dpi、
プリンターが1200dpiなら300dpiで作成します。
その画像を塗りつぶしで50%グレーで塗りつぶします。
モードをグレースケールに変換してから、
フィルタでピクセレート→カラーハーフトーンを実行します。
値は12ピクセルで(荒いようなら8ピクセル)角度は全てゼロです。
そしたらまたRGBモードに変換します。
真中に1cm角の選択をしてレイヤーをつくり、
R=128,G=128,B=128で塗りつぶします。
このレイヤーを12個複製します。
右方向を原点として、
ひとつを右へ2cmずらし、もうひとつ右へ4cmずらします。
ひとつ目をレベル補正で「赤」の中間スライダを1.05にします。
もう一つの方は赤を1.10にします。
また真中の四角を左へ2cmずらし、もうひとつ右へ4cmずらします。
原点から180度の方向になります。
ひとつ目をレベル補正で「赤」の中間スライダを0.95にします。
もう一つの方は赤を0.90にします。
原点から120度の方向(左上)にまた同じように
ひとつを適当にずらし、もうひとつをその向こう側にずらします。
ひとつ目をレベル補正で「緑」の中間スライダを1.05にします。
もう一つの方は緑を1.10にします。
また真中の四角を原点から300度の方向(右下)にまた同じように
ひとつを適当にずらし、もうひとつをその向こう側にずらします。
ひとつ目をレベル補正で「緑」の中間スライダを0.95にします。
もう一つの方は緑を0.90にします。
さらに真中の四角を原点から240度の方向(左下)にまた同じように
ひとつを適当にずらし、もうひとつをその向こう側にずらします。
ひとつ目をレベル補正で「青」の中間スライダを1.05にします。
もう一つの方は青を1.10にします。
また真中の四角を原点から60度の方向(右上)にまた同じように
ひとつを適当にずらし、もうひとつをその向こう側にずらします。
ひとつ目をレベル補正で「青」の中間スライダを0.95にします。
もう一つの方は青を0.90にします。
最後に画像を統合して保存したら完成です。
早速プリントしてみましょう。
ちゃんと中心がグレーになっているでしょうか?
このカラーの配置は、色相環の角度に準じていますので
ちょうどバリエーションコマンドの配置と同じになります。
また、補正幅も0.05ですので最小のときと同じです。
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