59F 特集ルーム

「カラーインプットターゲットの使い方」 今回は、やたらと質問の多かったカラーインプットターゲットの 利用方法について取り上げてみます。  カラーインプットターゲットは、写真入力からモニター表示、 プリント出力までの色管理を一貫して行なう為のツールです。 また、このカラーインプットターゲットを鑑賞するする場合には、 自然光を基準とした光源の下で正規の色再現となります。 蛍光灯の場合は、演色AAAクラスの昼白色(...N-EDL )を推奨します。 「デジタルカメラでの使用方法」  撮影には、表面がマット面のカラーインプットターゲットを使用すると 写り込みの影響をある程度回避できます。  個々のデジタルカメラ固有の発色や色の傾向を知るために、 このカラーインプットターゲットを撮影して、添付のCDに納められている データと比較し、カメラの最適な設定値を選んだり、それぞれの 撮影環境に応じた補正値を作成します。 正確な色再現を必要とする場合は、本番撮影と同じ状況で このカラーインプットターゲットをひとコマ目に写し込んでおけば、 出力時の参考になります。 形から入る人も、カラーインプットターゲットを撮影に持ち歩いて、 これを使ってテスト露光をしている姿はサマになるよ。 銀塩写真の場合も、ポジフィルムのフィルター選択の目安や、 ペーパー特性の把握にご利用できます。 「フラットベッドスキャナーでの使用方法」  光沢面のカラーインプットターゲットを使用します。 原稿台にこのカラーインプットターゲットをセットしてスキャンします。 RGBの値が添付のCDに納められているデータに近くなるような補正値を 作ることにより、スキャナーのキャリブレーションをすることが出来ます。 スキャン時に色情報の数値に注目してみてください。 「モニターでの使用方法」  モニターのコントラストとブライトネスの調整後に、 モニターの横にこのカラーインプットターゲットを並べて、 添付のCDに納められているデータ《viewTS02.tif》と比較し、 この二つの映像の差を見ながらモニターのキャリブレーションをします。 モニターの色温度とガンマを操作して同じように見える設定を探します。 主にグレースケール部分を利用して比較します。 「プリンターでの使用方法」  添付のCDに納められているデータ《TS02.tif》をご利用のプリンターで 任意のサイズにプリントします。 プリントされたものとカラーインプットターゲットを比較して、 出力時の補正値を作成します。 白の階調、黒の階調、グレーの色味、色相・彩度の再現等に注意して 補正地を作成します。 うちのミニラボも、こいつを使って色再現の確認をしています。  これらのことを一貫して調整することにより、 トータルでのカラーマネージメントを行う事が出来ます。
                
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