60F フォトショップ・ルーム
「フォトショップにおけるCMS」 バージョン6からちゃんと使えるようになったフォトショップのCMSですが、 逆にこの色管理が入ってきたことで、色合わせがわからなくなった と言う話をよく耳にします。 どんなに苦労して色合わせをしても、ちがう設定にすると ころころと色が変わってしまい、いったいどれが正しい色なのか、 どの設定にしておけばいいのかわからずに、 まいってしまったこともありました。 ということで、フォトショップのCMSにつて少し。 まず、フォトショップが画像を開く時に、その入力ソースに プロファイルがついているかどうかという問題があります。 プロファイルが無い、もしくは、作業環境と違うプロファイルがついている 場合は、ファイルを開くときにプロファイルを指定することができます。 十分に手間をかけることができて、モニターがしっかりとキャリブレート されていれば、入力プロファイルを捨てちゃってもかまいませんが、 色が大はずれしていたりして、かなり手間をかけてトーンカーブや彩度を 色別に調整して合わせこまなければならなくなる場合も出てきますので、 そこらへんは覚悟してくださいね。 それがいやなら、付いているプロファイルは有効に利用しても いいんじゃないかな、なんて思うようになってきました。 フォトショップの「編集」→「カラー設定」を開いてください。 ここで一番大切な項目は、「カラーマネージメントポリシー」という 項目になります。 この部分は、特に色味をこだわっていじらないというなら 「埋め込まれたプロファイルの保護」にします。 こうすることにより、入力時のプロファイルを生かしておくことができます。 プロファイルの指定は、ソースプロファイルということです。 案外皆さんが気にしている「作業用スペース」は、 入力時のソースプロファイルがついているなら、何だってかまわない ということになりますね。 作業用スペースはソースプロファイルになるんですから! ここの設定は、ソースプロファイルが無い場合のみ有効になる、 もしくは、プロファイルを削除してしまった場合に暫定的に有効になる という仕掛けになっているのです。 では、今回は設定についてにとどめておきます。 次回は運用について続きを載せようと思っています。