71F フォトショップ・ルーム
「16ビットのレベル補正」 何か実用的な製作をして行こうと思っていましたが、 その前に基本的な画質補正の項目をおさらいしていきましょう。 初歩と言うより、入門になってしまうかもしれませんが いちばんの基本の部分なので、 わかっていても今一度見つめなおしてみましょう。 フォトショップでの画像補正をするには、いろいろな方法がありますが 通常よく使われるのがレベル補正です。 明るさやコントラストでの調整では、レンジが外れてしまいますし、 かといって、 トーンカーブほど細かく補正する必要がないことがほとんどですから。 で、このレベル補正なのですが、 大きく補正をかけると、やはりトーンジャンプを生んでしまい グラデーションがうまくつながらなくなってしまいます。 そんなときは、レイヤーの合成方法や16ビットを使ったレベル補正を 試してみてください。 16ビットを使ったレベル補正は、いったん16ビットに変換してから レベル補正をかけて8ビットに戻すやりかたです。 「イメージ」→「モード」→「16ビット/チャンネル」にして 「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」で補正した後 「イメージ」→「モード」→「8ビット/チャンネル」で戻します。 この一連の作業は、アクションに登録して、レベル補正の部分に ダイアログボックスを表示するようにしておきます。 これに「16レベル補正」等と名前をつけておけば 次回からはこのアクションを実行するだけで16ビットレベル補正を かけることができるようになります。 レベル補正では、ハイライトポイントとシャドウポイントを各チャンネル ごとに適切に設定し、中間値を動かして濃度や色を補正します。 レイヤーを使った色調補正は、補正と同時にめりはりを加えたいときに 使用します。レイヤーを複製して、描画モードを変更して再現を調整します。 フォトショップを使い始めたばかりの方には理解しづらいかも しれませんが、こんな方法もあるのかというぐらいに 知っておいてもいいと思います。