72F フォトショップ・ルーム
「小さな画像にする」 フォトショップで画像をリサイズ拡大したりすると、ぼけが出てきます。 縮小したときも、多少のぼけがでます。 これは、リサイズ時のピクセル補間から来るもので、 大幅にリサイズを行なったときには、おおきくボケがでます。 ここでリサイズの方法(画像補間方式)について少し。 画像補間方式には、次のような方法があります。 「バイキュービック法」(高画質) 「バイリニア法」 「ニアレストネイバー法」(高速) これらのどれかの方法を使って拡大縮小回転を行ないます。 「バイキュービック法」は、フォトショップのデフォルトの設定で、 新しいピクセルを作るときに、隣接する上下左右と四隅の8つのピクセルを 平均を出して色を作り、これをさらにその外側のピクセルと比較して シャープになるようコントラストを高めて決定する方法です。 通常はこの方法で問題ありませんが、極端な縮小をする場合は やはりボケが強く発生してうまくいきません。 「バイリニア法」は、新しいピクセルを作るときに 隣接する上下左右4つのピクセルの色をそのまま平均化する方法です。 そのまま平均化するので、当然ボケが出やすいのですが、 荒れた画像にはこの方法でリサイズするとスムーズな再現になり 有効な場合もあります。 「ニアレストネイバー法」は、新しいピクセルを作るときに 隣接する最も近いピクセルの色をコピーして補間する方法です。 単純にコピーして補間するので、滑らかさは無く、ガタガタした感じになり 通常は使わない方がいい方法です。 しかし、大幅な縮小をする場合は、この方法を併用します。 では、それぞれの補間方法の特徴を理解したところで、 今回の本題である大幅な縮小の方法について。 大きな写真画像をサムネールのような小さな画像にするときは、 普通にバイキュービック法で縮小してしまうと、なんとなくモヤァっとした 切れの悪い画像になりがちです。 そんな時は、バイリニア法もしくは、バイキュービック法と ニアレストネイバー法を併用して縮小をします。 例えば、3000×2000ピクセルの画像を60×40ピクセルにする場合。 比較対象を作るために、画像を複製してコピーをつくり バイキュービック法でいきなり60×40ピクセルにしたものを 作っておきます。 そして、元の画像を次の手順で縮小します。 バイリニア法で300×200ピクセルまで縮小します。 次にそこから、ニアレストネイバー法で目的の60×40ピクセルに縮小。 さて、どちらの画像がお好みですか?