80F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part60」
「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜
「コントラストの決め方」
デジタルカメラの特徴として、銀塩カメラの設定項目に加えて
ホワイトバランスやコントラストというものがあります。
このコントラストは、露出の決定と深いつながりがありますので、
ここで少しご紹介したいと思います。
ここで言うデジタルカメラでのコントラストとは、画像の中の
いちばん白いピクセルといちばん黒いピクセルの幅のことを言います。
もう少し平たく言うと、メリハリです。
曇りの日には、そのままでは白黒がはっきりせず、
なんとなく眠い感じになる状態を、コントラストが低い状態と言います。
このような場合、少し高機能なデジタルカメラになると、
記録する画像のコントラストを変えることが出来るので、
撮影前にコントラストの補正をプラスに設定します。
コントラストが高くなるような設定にしておくわけです。
逆に、日差しの強い場合は、白が飛んでしまったり
シャドウがつぶれてしまわないように、コントラストを低めの設定にして
撮影をすることができます。
これらの設定は、カメラ現像をするJPEG記録や
撮影時設定で現像する場合に有効で、
コンパクトカメラでも設定があれば利用することをオススメします。
余談ですが、スタジオ撮影の場合でその光質になれてくると、
RAW撮影していちいち現像することなく、
はじめからカメラ現像してしまうことが多くなります。
この時の露出管理やコントラスト、ホワイトバランスの決定には
何度も繰り返して得られた経験と勘が大切になってきます。
撮影時のカメラの設定と、スタジオの光質のコントロールは、
ちょうどパズルを組み合わせるような楽しみでもあるのです。
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