82F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part62」
「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜
「ホワイトバランス」
先程、色温度という言葉がちらっと出てきましたが、
このコーナーでは、露出のテクニックという観点から色温度の設定、
すなわちホワイトバランスについて触れていきます。
デジタルカメラには、銀塩のカメラ設定には無いホワイトバランスという
設定項目があります。
銀塩の場合は、デイライトとかタングステンタイプ等、フィルムの選択で
ホワイトバランスを選び、フィルターワークによってそれを補います。
当然のことですが、デジタルカメラは
交換できない受光素子がフィルムみたいなものですので、
この受光素子の性能がカメラの特性にそのままひびいてきます。
話がそれてしまいましたが、
デジタルカメラでは、銀塩カメラには無かったホワイトバランスの設定が
必要になるんです。
デジタルカメラで撮影すると、RGBという3つのチャンネルに分けられて
それぞれの濃さの数値で表現されるのがほとんどです。
ホワイトバランスは、いろいろなイメージの仕方がありますが、
それぞれのチャンネルのバランスにリンクさせると
とても理解しやすくなります。
ホワイトバランスが合っていれば、レベル値のRGBそれぞれの白側が
ほぼそろっていますが、ホワイトバランスがずれてくるとどれかひとつの
チャンネルの白側が飛んでしまったりします。
カラー表示できるヒストグラムを見れば一目瞭然ですね。
飛んでしまうと、補正のしようもありません。
わかりやすく言えば、ホワイトバランスはチャンネルのレベルバランス
と言うことになります。
受光素子のダイナミックレンジには限りがありますので
そのRもGもBもすべてを幅広く有効に使うためには
ホワイトバランスの設定がとても重要になってくるんです。
ホワイトバランスは厳密に合わせるほど、実質的なラチチュードが広がり
受光素子のレンジを無駄なく広く使えると言うことなんです。
このホワイトバランスの設定を撮影時に行なうのが難しい場合、
見当が付かないとか、オートがはずしそうな時は
RAWで撮影して、各色のヒストグラムを確認しながら現像する
と言った手順になります。
次の講座へ 前の講座へ 82Fロビーへ出る