91F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part71」
「実践!撮影前のチェック」 〜失敗しないための確認事項〜
「観察すること」
今回はカメラ側の確認ではなく、被写体側の確認です。
シャッターを切る以前に、肉眼で確認し、状況を把握することも必要です。
もう少し詳しく言うと、被写体をよく観察してください。
光の当たり具合や影の印象、奥行き感、反射や映り込み等、
両目で見たときと片目で覗いたときの違いも含めて
スケッチするような感覚で細かく見ていきます。
相手が人物であった場合、もっと観察が必要です。
どんな気分なのか、何に興味を引くのかを会話の中から観察し、
衣装の状態や表情から疲れ具合や体調を観察します。
くっきりとしたすわりじわがあれば、長時間の移動があったとか、
気が乗っているかどうかはすぐにわかります。
観察することによって、感覚が被写体に乗り移ったような感じで
不思議と見えないものが見えてくるんです。
力のかかり加減や、調子の良い部分とそうでない部分。
質感も手触りの感覚でつかめたような気になります。
気になるだけかもしれませんが・・・
まぁ、そこまでやらなくても、
気が付かなかったキズや映り込みを発見することはよくあります。
カメラを構えなくても、撮ったようなつもりで観ていくと
案外いろんな発見があっておもしろいですよ。

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