90F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part70」
「実践!撮影前のチェック」 〜失敗しないための確認事項〜
「機材の手入れ」
今回は少し視点を変えて、機材の手入れについてです。
身を切られる思いで買った高価なデジタルカメラや交換レンズは
いつでも丁寧に扱いたいのが心情ですが、
撮影現場では機材に気をとられてはいけません。
イメージに集中するため、いつも雑に酷使されてしまうものです。
しっかりメンテナンスをして、使い倒す。
このメリハリが大切です。
まずは、致命的なダメージを受けていないかチェックします。
落とすといったことは無いと思いますが、結構ぶつけることはよくあります。
時々パターンを撮影してピントチェックしてみましょう。
高価なレンズは、きょう体の中でレンズが可動するものが多いので
少々フードをぶつけたぐらいではダメージを受けにくくなっているものが
多くありますが、
安いレンズは、レンズフードが可動部分についていることが多いので
すぐに前玉部にガタが出てきてしまいます。
フォーカシングやズーミング時に画面がカクカクするようなものは、
きっぱりあきらめましょう。
ボディは時々きれいに拭いてあげましょう。
拭いているときに、ひび割れを見つけることもあります。
レンズの前面は使用後に必ず汚れがないかチェックします。
通常はエアーで吹く程度にしておきますが、急いでいてつかんじゃうことも
ありますので、ふき取らないといけないような汚れがある時は、
クリーニング液をつけてやさしくふきあげます。
バッテリーの消耗もチェックします。撮影後は、とにかく充電ですね。
海外の代用電池の中には、満充電してもすぐに使えなくなってしまう
粗悪品も出回っていますので、要注意です。
ぼくの手元にも十数カットでいつもハングしてしまうバッテリーが
あります。もらい物なので文句は言えませんが・・・
カメラの設定をいつも使うパターンに戻しておくのもメンテナンスです。
現場ではパッと使いたいものです。
満充電されたバッテリーと、フォーマット済みのメディアを入れた状態に
いつもしておくのが大切です。
いざ撮影するときに、何か画像が残っていると後が面倒ですから。
そうそう、受光面のごみチェックは、
絞りを最大に絞り込んで、シャッター速度はオート。
フォーカスは完全なピンボケ状態で青空とかを撮影します。
この画像を等倍にしてPCのモニターでゴミをみつけてください。
さて、みつかるかな。

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