98F 特集ルーム

「レイアウトのツボ その6(リズムの要素)」 今回はリズムの要素です。言い換えれば、静動性。 この要素を占めるものは、写真の外形と縦横傾きの流れになります。 写真の外形(輪郭)としては、 角版    ・・・無駄のない落ち着き、実用性、堅実で、静的 裁ち落とし版・・・全面写真で格調の高さ、趣味性が出る ぼかし版  ・・・穏やかな印象、優しいイメージになる 切り抜き版 ・・・自由な曲線で開放的なイメージで、動的 これらの画像の外形を操作するだけで味付けが変わります。 ただし、写っている内容との関係でちがう味付けになってしまうことも あります。 縦横傾きの流れ、つまり写真の内容(モチーフ)としては、 垂直性・・・写真の内容や配置が縦の内容で、緊張した堅実な実用味になる 水平性・・・横の要素によりゆとりを表し、夢味になる 傾き度・・・ダイナミックさや自由さにより、楽味になる 特に傾きの度合いと写真の内容は重要で、 わずかな傾きのある垂直性の内容では、自然さや静けさが出てきて、 大胆なポーズに傾きが加わると激しい動きになり、活発さ、開放感が出る。 直立不動は緊張感の骨頂であり、すこし傾いて動き出せば自然になる。 さらに不自然なくらい大きく傾いて動きを付ければ日常から離れていく。 このような写真の内容を外形を操作することで味付けをしています。 ここでの要素は、 写真の外形と内容の組み合わせで表現することになるのです。
                
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