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「レイアウトのツボ その5(情報量の要素)」
今回こそ情報量の要素についての解説です。
情報量については簡単なことです。
写真や文字をいっぱい詰め込むと情報量が多くなり、減らせば少なくなる。
でも、この情報量というものはとても重要で、レイアウトに続いて
印象を大きく左右する大切な要素です。
まずは分類。
実用味になるのは、情報量の多いもの。
とても役に立ちそうな印象と余裕の無さが特徴です。
楽味になると、情報量としては中間的な量で、
開放的で気楽さ、楽しさを印象付けますが、うるさくなりがちです。
夢味にあてはまるのは、情報量の少ないものです。
きれいさや情緒、ゆとりを感じさせる半面、実用的な印象は薄れます。
堅実さや安心感を与えるためには、空白を詰めた写真配置をして
文字もびっしりと入れる必要があります。
実用的なものや日用品等の毎日の必需品には、このような情報量をもって
全てを知ってもらうかのような多くの情報を提供して
安心してもらう必要があります。
知りたい情報が欠けていては不安です。
また、空白が多いと高級感が出てしまい、気軽に手が出なくなります。
難しいのはこの逆で、趣味性を重視したモノの場合。
すつきりとシンプルにまとめる必要があり、クオリティが高く、
空間をうまく活かすような写真が必要になる。
文字は極力少なく、ほとんどのイメージを写真で表現することになります。
写真から物語を感じさせ、メッセージを送る必要があるので
メインとなる商品が輝いていなければいけません。
訴えるものが写っていないと、写真の意味がわからなくなってしまいます。

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