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「レイアウトのツボ その4(配置のキーワード)」
今回は情報量の要素について具体的な解説をしていく予定でしたが、
イメージの質問が多かったので、それぞれの配置の規則性に対する
キーワードを付け加えてみます。
配置の規則性1「実用味」
・きっちりしたグリッドに沿っているもの
(役に立つ、実用的、堅実的、つまらない、冷たい、仕事の、面倒)
・だいたいある程度グリッドに沿っているもの
(役に立つ、現実的、確実な、面白みのない、仕事の、閉鎖的)
・それぞれが同じくらいのボリュームで並んでいるもの
(理性的、穏やか、知的、クール、冷たい、活気のない)
配置の規則性2「楽味」
・四角い写真をグリッドにそわずに配置したもの
(開放的、自由、大胆、うるさい、落ち着かない、個性がない)
・いろんな形の写真をグリッドにそわずに配置したもの
(気軽、自由、庶民的、安い、甘い、あいまい、だらしない)
・写真を丸く切り抜いてソフトな感じに自由に配置したもの
(優しい、若い、気軽、開放的、個性がない、頼りない、不安定)
配置の規則性3「夢味」
・余白を多く含むシンプルな全面写真等に文字をわずかに配置したもの
(自由、自然、安らぎ、上品、元気がない、役立たない)
・ほぼシンメトリーな全面写真の左右にアンバランスに文字を配置したもの
(格調高い、落ち着き、静かな、保守的、古臭い)
・中心にメイン画像を置き、その周りを取り巻くように説明を配置したもの
(華やか、豪華、堅苦しい、保守的、古臭い)
・左右対称な写真に文字も左右均等に配置したもの
(格調高い、落ち着き、伝統、堅苦しい、保守的、閉鎖的)
・全面写真ひとつで訴える文字はロゴ程度のビジュアル的なもの
(ドラマチック、情緒、夢、役に立たない、非現実的)
・全面写真の一辺に白地を残して文字を配置したもの
(理性的、冷静、静か、楽しくない、親しみづらい)
・全面写真の片側に写真のボリュームを置いて反対側へ流したもの
(洗練された、自由、スマート、形だけ、内容の無い)
・全体を二分して写真と文字を対決的に配置したもの
(明快、すっきり、力強い、不自然、冷たい)
このようなキーワードが付けられます。
どれも一長一短があり、内容によって最適な配置を適用してください。
また、それぞれが微妙に関連し合っていたり、応用すると別の味付けに
変化していくものもあって、面白いものです。
では、次回こそ情報量の要素について具体的な解説をしていきます。
お楽しみに。

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