ICCプロファイルに関する参考資料 6
プロファイルを選ぶ

 さてさて、今までの部分で保存の仕方は理解できましたでしょうか。
データを受け渡すときは、適切なプロファイルを埋め込みましょう
と言うことでしたね。
で、今回は自分でプリントする場合です。
自分でプリントすると言っても、業者じゃない限り写真の焼付けは
できないので、家庭用の機器をベースにすすめて行きましょう。

家庭用という事で、インクジェットプリンタでのプリントにとって、
カラーマネージメントはどのような関係になっているのでしょうか。
以前にも出てきたと思いますが、印刷方法を色管理の仕方で大きく分けると、
・プリンタドライバ独自の色処理
・OS(ICM・ColorSync)のカラーマネージメント
・アプリケーションのカラーマネージメント
の3つの流れがあります。
ぐだぐだつらねてもわかりにくいので、表にまとめてみました。

Adobe Photoshop 側の設定を何にしたら
プリンタドライバ側の設定を何にすればいいのか

 Adobe Photoshop 側の設定 プリンタドライバ側の設定
 カラースペースを変更しない

・ドライバによる色補正
・(オートファイン等)
・sRGB(Windowsドライバ)
 プリンタ側での
   カラーマネージメント

・ICM(Windowsドライバ)
・ColorSync(Macintoshドライバ)
 プリンタプロファイルを指定 ・色補正なし

カラースペースを変更しないと言う事は、フォトショップでもOSでも
何もせずに、プリンタが独自に色を再現すると言うことです。
買ってきたままだと、こうなっている事が多いです。

ICMもしくはColorSyncを使う場合は、OSが管理をするってことです。
フォトショップでは変換せずにOSによりますので、
プリンタドライバでこのどちらかを指定します。

フォトショップでプリンタプロファイルを指定する場合は、
プロファイルを使って出力機器に最適な値に変換してから出力するので
プリンタ側では補正がかからないようにしておかなければいけません。
用紙やインクのプロファイルが揃っている場合は、おすすめです。

あれもこれも使うのではなく、どれを使うのか選ぶのです。
二重補正にならないために。




終了
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