10F 資料室

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ***** インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ******     デジタル写真セミナー   8月号   No.17   バックナンバーはホームページにて閲覧できます    http://www.chitanet.or.jp/users/tok/    只今、「正統派・プロの合成技」を公開中です。 ***********************************                       発行・配送数: 1687 部 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!  必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは  何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。   たいてい、ぼくの人的ミスで「消えちゃった」とか、   どこへいったかわからなくなったときですけど。(^^ゞ 目次  ・ [特集]  Labカラーの豆知識  ・ [連載]  入力の知恵・画像の知識           (ネガフィルム・後編)  ・ [連載]  ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (合成を極める・最終回「仕上げ」)  ・ [連載]  アナログ男の‘グチ’  ・ デジタルフォトクラブ・今月はお休みです  ・ いいもの紹介       (小ロット・ステッカー) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [特集] Labカラーの豆知識 「Lab」ってのは、装置に依存しない色の記録方式で、このようなものを デバイスインディペンデントカラーといいます。 これとは反対に、おなじみのRGBやCMYKの色の方式は、 装置に依存していることから、デバイスディペンデントカラーと言い、 入力や出力の装置によって色の結果が変わってしまいます。 Labは、無彩色の0から100までのグレースケールを縦軸にして、 3次元で横軸を2本出します。 1本は、127の赤から0で縦軸と交差して、その反対側は0から127の 赤の補色である緑になります。 その軸と直角に交差するもう一本の方は、127の青から0で縦軸と 交差して、その反対側は0から127の青の補色である黄になります。 これら3本の軸は、それぞれL軸・a軸・b軸となります。 そしてそれぞれの中間色をうめると、存在するすべての色を数値で 記録することができます。 これは、RGBでもCMYKでも表現できない 正確な「絶対色」で色を表現できるんです。   簡単に言うと、   L軸(縦軸)の変化が「白〜黒」   a軸(横軸)の変化が「赤〜緑」   b軸(横軸)の変化が「青〜黄」   ということで、それを意味するものが   縦軸の変化が「明るさ」   横軸の中心からの距離の変化が「あざやかさ」   横軸の角度(色彩の輪)が「色合い」   を表しているということです。 その他何かお気づきの方、ご意見ご質問、このコーナーへのリクエストの ある方は、ぼくの方までメールしてくださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載] 入力の知恵・画像の知識 フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part9 「なんとかならんかネガフィルム・後編」 ボジフィルムに比べてネガフィルムからの取り込みは、 むつかしい部分が多いですが、なんとかしたいという方へ 高価なハイエンドスキャナを買いなさいという前に 是非試して欲しい「荒技」(裏技ではありません・・・^_^;)を 今回はご紹介したいと思います。 いきなり結論です。 透過原稿用の光源を作っちゃうんです。 どっちみち、オレンジベースなので色のことはさておいて とっても明るい電球を内蔵したライトボックスを原稿の上にのっければ かなりきれいに取り込むことができるんですよ。 もうちょっと詳しく説明したいと思います。 まずは材料を。 ・A4サイズより大きいの乳白色のアクリル板か何か2枚(トレペでも可) ・白い紙 ・それを収める箱(ダンボールでもいいよ。高さは40cm以上あること) ・電球(ブルーランプならなおいいよ) ・そのソケット(ACに接続できるようにしておいてね) ・アルミホイル ・できればシアン系のリーフィルターなど 作り方は、箱の内側にアルミホイルをはりめぐらせて、電球のソケットを 天板の中央に取り付けます。 箱の天板には、放熱用の穴をいくつか空けておくといいね。 きやすめにしかならないけど。(^^ゞ そして電球を取り付けて、箱の上下から真ん中あたりに一枚の乳白色の板を 取り付けて下さい。 シアン系のリーフィルターなどありましたら、ここに一緒に貼ります。 そして下半分は、アルミホイルの上に、ギラギラしないように 白い紙を貼りつけてください。 最期に箱の下から約3cmくらいのところに、もう一枚乳白色の板を 取り付ければできあがりです。 電球の出力は、ダイナミックレンジに合わせて適当にチョイスします。 スキャニング操作は、透過原稿ユニットのケーブルは接続したまま 取り外して、自作の光源をネガ原稿の上に置いて取り込みます。 あとは、通常の時と同じようにダイナミックレンジエンハンスメント操作を 各色に施してからスキャニングするだけです。 注意として、かなり加熱しますので短時間での使用を心がけて下さいね。 ちょっと乱暴な気がしますがネガにはこの方がうまく行くはずです。 そして、応用です。 真ん中の段に光量を落とすためのNDフィルターを追加して もう一度スキャニングしたものを、さきほどの画像と合成すれば どうなるんでしょうね〜。 もちろん、それなりの階調圧縮はひつようですけどね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 8 合成を極める・最終回「仕上げ」 今回は、合成するときの最終的な仕上げについてです。 切り抜いた画像を背景の上に持ってきただけではバリバリに違和感が 出てしまいますので、総合的なバランスみたいなものを整えます。 まず、色調は馴染んでいますか。 切り抜いた画像と背景の各色それぞれのヒストグラムで確認します。 光の方向性も合っていないとおかしな物になってしまいますが、 こればかりは撮影段階から注意しておかないといけませんね。 できれば、光質も考慮しておいた方がいいです。 照明効果フィルターを使ったり、レイヤーの合成方法を駆使して 多少の操作はできるのですが・・・ 次に、切り抜いた画像の大きさや遠近感、輪郭のぼかし具合も 適度に馴染んでいるか確認します。 そして、合成による全体への影響を探してみます。 たとえば、影とか映り込み、反射などです。 影は、ライティングの方向や光質にあわせて、切り抜いた画像の形を 利用して(レイヤーパレットの切り抜いた画像をコマンドクリックで 選択範囲が現れます)影の新規レイヤーを作り、影を描いていきます。 映り込みや反射などは、その物体と背景の材質や環境にあわせて 新規レイヤーを作って描き込みます。 色の映り込みにも注意して下さい。 詳しくは、画像による解説をホームページにアップしておきましたので、 ご参照ください。 「正統派・プロの合成技」 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ さらに、アンシャープマスクの影響による不自然な部分の修整や ブラシツールを使ってのレタッチを施して最終仕上げをして完了します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載]  アナログ男の‘グチ’ あ〜、何か商品開発しなくっちゃと思いながら時間ばかり過ぎていきます。 そこで皆さんにお聞きしたいのですが、 写真に関係する「こんなのあったらいいなぁ」というものはありますか? 品物でもシールでもサービスでもなんでも結構です。 話題性やパッケージ、売り込み方が奇抜なもの大歓迎です。 ヒットの可能性のあるものならサンプルとしてタダで作ってみますよ。 話はころっと変わりますが、ライブピクチャーって聞いたことありますか。 最近では、なつかしい響きになってしまいましたけど、以前はメモリーの 価格が恐ろしいほど高かったのでよく使っていました。 A2以上のポスター制作などはこれ無しでは有り得ませんでしたからね。 マシンの飛躍的な速度向上やメモリー価格の暴落など、すべてが フォトショップに追い風で、もう使っている人はいないんじゃないかと おもうこのごろです。現にぼくも削除して随分たちますねー。 まあ、そんなこんなで、かみさん入院しちゃいました。 出産予定日まではまだ1ヶ月もあるのに、なんか危なかったらしいです。 ということで、当分の間、子持ちの独身貴族?ですがな〜。 いま幼稚園も夏休みで、父と娘の不慣れなスキンシップに必死です。 ところで、今まで中止していた「キャリブレーションキット」の制作を 再開しています。 製作期間は8月の末までですが、随時手のあいた時に作っていきますので 注文はお早目にね。くわしくは、メールでお問い合わせ下さい。 また、カラーコーディネイトお助けツール「Season Palette」と、  (といっても、カラーコーディネイトされた色見本のことだけどね) フォトショップのフィルタのみを組み合わせてロゴを作ったりするための 「T'sアクションパレット」もありますので、よろしく! 以前に注文された方で、不具合などありましたらお知らせくださいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ デジタルフォトクラブ (質問コーナー) 今回は、おやすみです。 ここで取り上げるほどの質問がありませんでした。 メールのお便り募集しています。   このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの             ご意見にお答えするコーナーです。  From Reader's では、フリートークしましょう。HP紹介も待ってます。     質問でも意見でもなんでもおよせください。          あてさきは、< tsuji@chitanet.or.jp >です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いいもの紹介 「小ロット・ステッカー」 なんと、小ロットのステッカーが作ってもらえるんです。 今までの少量カラーシールやPOP制作は、シルク印刷を行うか、 カッティング用シートで対応してきました。 しかし、シルク印刷やシール印刷は枚数に関係なく版下やフィルム、 抜き型の費用が必要なため、少ない枚数の要求では 1枚当たりの単価が高額になっていました。 そこで、「オリジナルシール」の登場です。 たとえば、100×50mmのシール30枚で、5400円(1枚180)。 25×25mmなら、120枚で3600円(1枚30)、 A4でも2枚で6000円(1枚3000)なんです。 ラフスケッチ持ち込みのデザイン料は3000円より。 これ、知り合いの事務所でやっているそうなので、 興味のある方は、ぼくまでご連絡ください。紹介します。 ちなみに、ぼくの店でもA4までのシールなら作れます。 300dpiのビットマップデータか、イラストレーター(5.5J)のデータでの 持ち込みならお安くしておきますよ。^_^; ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 投稿などで、匿名希望でという方はペンネームを添えて、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信を解除したいときは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ の   「会報のご案内」ページにて登録解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して無料で配送しています。( http://www.mag2.com/ ) *********************************** ◆◇◆ 「デジタル写真セミナー」 8月号   No.17 ◆◇◆      http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ 発行人  辻 徳明  tsuji@chitanet.or.jp 発行所  TOTAL PHOTO STUDIO  辻写真館 このメールへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは     < tsuji@chitanet.or.jp > にお知らせください。 Copyright (C) 1997-1998 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" Chita-city Aichi Japan *********************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
                
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