9F 資料室

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ***** インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ******     デジタル写真セミナー   7月号   No.15   バックナンバーはホームページにて閲覧できます    http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ またまた更新!    ***********************************                       発行・配送数: 1618 部 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!  必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは  何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。   たいてい、ぼくの人的ミスで「消えちゃった」とか、   どこへいったかわからなくなったときですけど。(^^ゞ 目次  ・ [特集]  デジタルの長所短所  ・ [連載]  入力の知恵・画像の知識           (なんとかならんかネガフィルム)  ・ [連載]  ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (合成を極める・その4「いんちき」)  ・ [連載]  アナログ男の‘グチ’  ・ デジタルフォトクラブ (質問コーナー)       (CMYKモードへ変換で色が変わる)  ・ いいもの紹介       (スナップディスク) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [特集] デジタルの長所短所       勘違いしないための・・・ぼくの思いこみ? 最近思うに、写真をデジタルで扱う意味はどこにあるのか、 銀塩写真と共存して行くために良いとこ悪いとこを整理して改めて 考えてみようと思います。 デジタルで処理するということは、いままで不可能だった表現が可能になる ということが一番の特徴だと思います。 銀塩では、コラージュ写真といったものがありましたが限界はあり、 修整にしても、鉛筆修整から特殊な染料を使ったものやプリントレタッチ が施されているわけですが、やはり限界は明白です。 そして思わぬことに即時性を生かした新しい分野が広がっています。 インターネット技術を利用した、「今を伝える」という目からウロコの ようなことが誰にでも安価に実現することができるんです。 じつは知多ネットさん(http://www.chitanet.or.jp/)の提案で 「今週のひとこま」というのを始めて気がついたことなんですけどね。(^^ゞ 銀塩でも1時間もあれば写真が出来上がるわけですが、 今を「伝える」ということについては全く問題外です。 広く公開するには、印刷物を作成して書店に置いたり配ったりして 伝えるわけですが、時間(いや、日にち)がかかるしコストもべらぼうに かかって、手軽に出来るなんてもんじゃぁないですよね。 しかし、デジタルは最終的にプリントにしたりデータを保存しておくには、 それなりのコストがかかってしまいます。 それは銀塩と比べればかなり割高で、少しでもクオリティーをよくしよう と思うと、ちょっと待てよ!ってほどコストパフォーマンスは 低くなってしまいます。 たとえば、A4サイズで350dpiなら数十MBにもなってしまいます。 ということで、どんな使用目的ならデジタル写真が適しているか ぼくの思いこみであげてみたいと思います。 デジタル写真のいいところ。 ・高度な合成やレタッチが必要な場合(時間やコストはかかるが) ・すぐに伝えたい内容の画像(電送を利用した) ・コストを考えずに、特に長期保存したい画像(将来の環境に問題はあるが) ・失敗が救済しやすい(完全には復旧できないが) ・さらに新しい可能性がある(まだデジタルが不完全なため) デジタル写真の弱点 ・凝りだすときりがなく時間がかかる ・保存、プリントのコストが高い(必要なものだけセレクトできるが) ・クオリティーが銀塩より劣る(今の時点では) ・デジカメの性能が銀塩カメラと比べて極端に悪い ・変色がとっても早い(プリンターによるが、一般的に) ・ある程度の知識が必要になる(それだけの可能性はあるが) まあ、今思いついたことはこんなところです。 まだまだたくさんあると思いますので、お気づきの方、ご意見のある方は ぼくの方までメールしてくださいね。tsuji@chitanet.or.jpです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載] 入力の知恵・画像の知識 フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part8 「なんとかならんかネガフィルム」 ボジフィルムに比べてネガフィルムからの取り込みは、 むつかしい部分が多いですよね。 その原因を今回は探ってみます。 ネガフィルムの特徴の一つであるオレンジベースがいちばんの やっかいもので、各色の分光特性も直線的なものではなく 銀塩の性格もありますし、カラーペーパーのために特化されています。 というわけで、チェックポイントをいくつかあげてみます ・ネガフィルムは濃度が高いので、CCDのダイナミックレンジを無駄なく  使うために、ランプパワーを上げて透過光をアップさせる必要がある。   ・オレンジベースの成分を除去するために、プレスキャンの段階で  各色毎にダイナミックレンジエンハンスメント操作をおこなう。   ・使用するネガフィルムの分光感度特性に合ったトーンカーブ補正処理を  各色毎にして、全体の色味とハイライトとシャドーの発色を調節する。 以上の項目を理解してスキャニング操作をする必要がありますね。 ダイナミックレンジエンハンスメントとトーンカーブ補正処理については こつをつかめば簡単にクリアできる問題ですけど、 ランプパワーを上げて透過光をアップさせるには、それなりの機能を持った スキャナーが必要になります。 CCD自体のダイナミックレンジが狭ければ、いくらランプパワーを 上げたとしてもよく目立つ画像の明部にノイズが出てしまいます。 あっそうそう、「画像の明部」というのは ネガの一番濃度が高い(濃い)部分、つまり正常な画像にした時に 一番明るい部分になるところです。 だからこのノイズが目立ちやすいんですよ。 困ったものだ・・・ でも、なんとかしたいのが人情というもので、 高価なハイエンドスキャナを買いなさいという前に 是非試して欲しい「荒技」(裏技ではありません・・・^_^;)を 次回にご紹介したいと思います。 というより、このコーナーの宿題にしてしまいましょうかね。(^^ゞ なんとなく想像がついた方は、メールくださいね。 ヒントがほしいっていうのも「アリ」ってことで・・・ そういえば、先週も荒技っぽかったような。 宛先はいつもの tsuji@chitanet.or.jp です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 8 合成を極める・その4「いんちき」 パスを切って合成するやり方には限界があり、 切り抜く画像のほうで、輪郭の髪の毛などがばらばらと立っていたりしたら もう手の施しようもなくお手上げですよね。 こんなときの手っ取り早い方法があります。 ただし、この切り抜こうとしているバックの明るさが、 合成しようとしている背景よりも明るい場合にしかうまく行かないので ご注意下さいね。 では、作業に取りかかりますが、ちょっとわかりにくいと思いますので 実際に作業を進めながら体験してみてください。 まず、用意する画像は、 ・「青空などの背景画像」べつに何でもいいんだけど・・ ・上記の青空よりもバックの明るい「自分の顔?画像」  (誰の顔でもいいけど髪の毛がぼさぼさと立っている方がわかりやすいよ) この2枚を用意して、青空に自分の顔を合成してみます。 1・青空の画像を背景として、自分の顔画像をレイヤーにして大きさを   調整して任意の場所に持ってきます。「顔1」    2・レイヤーになっているその自分の顔をさらに「複製」します。「顔2」 3・顔2の方のレイヤーで、顔の輪郭を細かな部分を無視して   少し削るようなかんじに大まかに選択して、   選択範囲反転→削除で、バックを多めに削除します。    4・顔1のレイヤーで、顔の輪郭を細かな部分を無視して   少し外側を余裕をもって大まかに選択して、   選択範囲反転→削除で、輪郭を少し残すように削除します。    5・顔1のレイヤーを「比較(暗)」にすると、ほぼ完成です。 6・不要な部分が微妙に残るようでしたら消去などのレタッチして下さいね。 まあ、このやり方は使い道が限られてしまうんだけど いがいと簡単なわりにきれいにできるので、この方法が適している画像には うまく使ってやって下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [連載]  アナログ男の‘グチ’ いよいよ夏ですねー。 大人になって夏休みというものが無くなってしまっても、なんだかワクワク してじっとしてられないのが夏ってものなんでしょうかね。 都合のいいことに、ぼくのような仕事は夏って暇なんですよ。 だれか仕事くださいな。 仕事がないとその時間を遊びにつかっちゃうんだ。 仕事が減って収入が減った代わりに、遊びが増えて出費が増える。 そんな充実した夏にしたいものです。(笑) 創作にたづさわる人みんなにいえると思うんだけど、 いつも走っていないと死んじゃうんだよね。 なにか動いて刺激を受けたり与えたりし続けていないと、 思考とかこころがどんどん朽ち果てて死んでしまうみたいで、 最近、休むという決断ができなくなっちゃってるんだ。 ふと、家族には迷惑かけているだろうなって思ったりして。^_^; ところで、今まで中止していた「キャリブレーションキット」の制作を 再開いたします。 製作期間は8月の末までですが、随時手のあいた時に作っていきますので 注文はお早目にね。くわしくは、メールでお問い合わせ下さい。 また、カラーコーディネイトお助けツール「Season Palette」と、  (といっても、カラーコーディネイトされた色見本のことだけどね) フォトショップのフィルタのみを組み合わせてロゴを作ったりするための 「T'sアクションパレット」もありますので、よろしく! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ デジタルフォトクラブ (質問コーナー) [CMYKモードへ変換で色が変わる] ・ 紅さんより  (Q) 初めまして、紅と申します。 「デジタル写真セミナー」 6月号 を読ませていただきました。 フォトショップを使ってますが、 RGBモードで作ったものを、CMYKモードへ変換したあとに、 変化した色をできるだけ、元の色に近づけるには、 どうしたらいいのでしょうか? 印刷することを考えて、はじめからCMYKモードでやると、 フィルタが使えないので困ってしまうんですが。 (A) 印刷をしているならご存知かと思いますが、 RGBの光と、CMYKのインキでは表現できる色の範囲が 極端に違いますので完全に一致させることは不可能です。 モード変換でガラッと発色が変わってしまうようでしたら、 「印刷インキ設定」をやり直してみて下さい。 インキの色特性はカスタムできっちり合わせるといいでしょう。 また、シート印刷機では、ドットゲインの値が低めですので 注意が必要です。 このドットゲインの値を変えると、画像表示が大きく変わるので まずはこの値を安定させるよう、心がけるといいでしょうね。 それから、はじめからCMYKモードでやるのは 後処理しない場合だけにしたほうがいいですよ。 画質調整をするときは、RGBか、Labで行った方が表現域が広いので すべての処理が終わってからCMYKに変換するといいとおもいます。 印刷は、まだ勉強不足で申し訳ありませんが、 ぼくのやっている範囲でわかることはお答えできますので また、お便り下さいね。(^o^)/~ メールのお便り募集しています。   このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの             ご意見にお答えするコーナーです。  From Reader's では、フリートークしましょう。HP紹介も待ってます。     質問でも意見でもなんでもおよせください。          あてさきは、< tsuji@chitanet.or.jp >です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いいもの紹介 「♪スナップディスク♪」  高橋@デジタルクラフトマン さんより    以下のようなお便りをいただきました。    なんか面白そうだったので皆さんにご紹介します。  以下、ご本人からの引用です。      -CD版フォトアルバム制作サービス- のご紹介 「フォト日記」は私の運営するデジタルクラフトマンSHOPの1つのコー ナーであり、SHOPでは現在♪スナップディスク♪というCDフォトアル バム制作サービスを展開しています。 CD焼き込みサービスと言えば、超メジャーなKodakPhotoCDがありますが、 どちらかというと2次加工を前提としたプロやマニア向けサービスですよね。 ♪スナップディスク♪は「だれでもがパソコンで見て楽しめるフォトアルバ ムを創ってお届けする」というコンセプトのもと、CDタイトル入れ、テー マ別の写真目次指定、選べるアルバムデザイン(画面上)などなど、手作り ならではのきめ細かいカスタム仕様を特長としています。オリジナル開発の フォトビューワ付でBGMを聞きながらゆったりと思い出写真を楽しめます。 CDはMac/Windows両用ハイブリッドフォーマットとなっています。 【入稿可能な写真原稿】 ・プリント写真(サービスサイズ・パノラマサイズ・APS各サイズ) ・35mmネガ・ポジフィルム ・APSカートリッジ ・デジカメデータ、PhotoCD(これらは、入稿方法をご相談の上)   どうですか?   詳しくは、http://ion-net.com/snapdisc/でご覧ください。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 配信を解除したいときは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ の   「会報のご案内」ページにて登録解除をしてください。 □ 投稿などで、匿名希望でという方はペンネームを添えて、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。        最近、ちょっと少なくなってきたなぁ。・・・投稿 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して無料で配送しています。( http://www.mag2.com/ ) *********************************** ◆◇◆ 「デジタル写真セミナー」 7月号   No.15 ◆◇◆      http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ 発行人  辻 徳明  tsuji@chitanet.or.jp 発行所  TOTAL PHOTO STUDIO  辻写真館 このメールへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは     < tsuji@chitanet.or.jp > にお知らせください。 Copyright (C) 1997-1998 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" Chita-city Aichi Japan *********************************** ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
                
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