8F 資料室
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***** インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ******
デジタル写真セミナー 6月号 No.13
ホームページは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
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発行・配送数: 1553 部
ちょっと遅くなりましたけど、今月は内容濃いよ!
スキャニングテクニックもフォトショップも、
バリバリの裏技!
理解に苦しんでいるなら、とりあえず質問して下さい。
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
たいてい、ぼくの人的ミスで「消えちゃった」とか、
どこへいったかわからなくなったときですけど。(^^ゞ
目次
・ [特集] メガピクセル対決!
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(微粒面の原稿をきれいにスキャニングする方法2)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(合成を極める・その3「裏技」)
・ [連載] アナログ男の‘グチ’
・ デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
(シャープネス処理とリサイズの順番?)
(モニターの色が昼間と夜では少し違う?)
(デジカメのレポート)
(プリントサービスのレポート)
・ いいもの紹介
(光源の演色性 検査カード)
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[特集] メガピクセル対決!
LINK CLUB ProNEWSにメガピクセル対決!勝つのはニコンか富士か?
という大変に興味深い記事がありました。
LINK CLUB Pro 事務局の許可を得ることができましたので、
みなさんにご紹介したいと思います。
この2〜3ヵ月でCCDの画素数が100万を超える「メガピクセルデジカメ」が
続々と登場し市場を賑わしています。プロトタイプを含めさまざまな機種を
試用しましたが、画質に関してはどれも素晴らしいのひと言。
雑誌の取材記事などに使っても、銀塩写真と区別できないほどです。
今回は、4月25日に発売が開始されたばかりの『COOLPIX 900』(ニコン)を、
ライバルと思われる『FinePix 700』(富士写真フイルム)と比較して
レポートしましょう。
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メガピクセル対決!
勝つのはニコンか富士か?
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最近登場したメガピクセルデジカメのなかで最も注目される機種といえば、
(株)ニコンの『COOLPIX 900』(11万円)でしょう。機種選択の決め手と
なるものに機能や操作性を挙げる人がいますが、カメラの世界には
「ブランド」という大きな要素が存在します。ご存じのとおり、ニコンは
一眼レフカメラのトップブランドメーカー。そのニコンが普及型
メガピクセルモデルを発売したとなれば、マニアが見逃すわけがありません。
しかも、さすが「報道のニコン」の名にふさわしく、
ユーザの期待を裏切らないスペックに仕上がっています。
数あるメガピクセル機のなかでCOOLPIX 900に対抗できるものを挙げなさい
と言われたら、迷わず富士写真フイルムの『FinePix 700』(9万9800円)
と答える人が多いと思います。FinePixは今年1月に登場して以来、
4ヵ月間ベストセラーを続けてきた人気製品です。
これまでほとんど敵なしの状態でしたが、ついにCOOLPIXという最大の
ライバルが出現。ショップのデジカメコーナーでも、かなり激しいバトルが
予想されます。期の熟したFinePixか、それとも新参入のCOOLPIXか?
項目ごとに、対決させてみましょう。
■画質
FinePixが150万画素、COOLPIXが130万画素のCCDを搭載していますが、
はっきりいって100万画素以上のデジカメで、画質の低い機種は存在しません。
このクラスになると、レンズはコーティングされたガラスを採用し、
150本/ミリという高い解像力を持っています。
COOLPIXの画像は1280×1000ドットになり、72dpiのモニタに100%表示した
場合は17.8×13.9インチ、つまり対角20インチモニター程度の大きさになり
ます。300dpiのカラープリンタで出力すると、4.3×3.3インチ(11×8センチ)
までならドットが判別できないレベル、つまり銀塩写真と同レベルの品質を
実現します。実際に商用印刷に使われている写真は、ほとんどがこのサイズ
以下であるということを考えると、FinePixもCOOLPIXも十分といえます。
■機能
両者とも互角。どちらも「遊べる」機能(ムービーやパノラマ撮影、セピア
補正など)はまったくなく、とても実用的。決定的な違いといえば、
COOLPIXには3倍光学ズームが付いているので、守備範囲が広さは抜群です。
取材などでブツ撮りをするなら単焦点でも大丈夫ですが、風景から
ポートレートまで何でもこなすとなると、ズームレンズはやはり重宝します。
富士の製品には3倍光学ズーム搭載の『DS-30』というVGAモデルが
ありますが、FinePixがDS-30と同等の機能を搭載していれば、最強の
デジカメになったことは間違いありません。
その点ではFinePixの完成度は80点といったところでしょうか。
■AF性能
FinePixは、シャッターを半押ししたときにピントを合わせる方式なので、
被写体に狙い定めてからシャッターが切れるまでに若干時間がかかります。
COOLPIXは、液晶をオンにした状態ではコンティニュアスAFが作動するので、
ピントは常に合っています。
■画像の記録時間
どちらも4〜5秒程度で、メガピクセルモデルとしてはかなり速いほうです
(10秒以上かかるのが平均的)。速写性を重視したCOOLPIXのほうは、
2コマ/秒の連写モード(VGAサイズで記録される)もあり、動きのある
被写体を確実に捉えることができます。記録媒体は、FinePixがスマート
メディア、COOLPIXがCFカードを使っていますが、容量的にはCFカードの
ほうが有利です。スマートメディアは現在8MB(年内に16MB版を出荷予定)
が最大容量となっていますが、CFカードはすでに48MB版も登場しています。
容量が大きければ、同じ圧縮率でたくさんの枚数を撮影することができます。
COOLPIXを買うと4MBのCFカードが1枚付いてきますが、
ニコンでは純正の24MBタイプ(実勢価格3万円)も用意しています。
■バッテリ
COOLPIXは単3電池4本を使用し、公称では60分の連続再生が可能とのこと。
しかし実際に使ってみるとその2/3程度でした。液晶をオンにした状態で
持ち歩いていると、いつの間にか電池がなくなっていたということも
ありました。
一方FinePixは、専用の充電式リチウム電池を採用し、持続時間もCOOLPIXを
かなり上回ります(連続再生で150分程度)。ただこちらは電池切れに
なった場合が大変で、単3のようにコンビになどで簡単に手に入るものでも
ありません。旅行などで長時間持ち歩くときは、
予備のバッテリを用意しておくべきでしょう。
■操作性
前述したとおり、両機種とも遊べる機能がないため、操作性はスッキリ
しています。ボタン類は少なく、しかも各ボタンに複数の機能を割り当てて
いないため、一度マニュアルをさっと読めば、あとはすんなり操作できます。
シンプルさという点では、COOLPIXのほうがより普通のコンパクトカメラに
近いと思います。
■デザイン
どちらの機種を選ぶか、最大のポイントとなるのは多分このデザインで
しょう。FinePixは、いかにもデジカメらしい「サイバー」なボディで、
小型・軽量。ハイテクがぎっしり詰まった感じで、持つ喜びもあります。
一方のCOOLPIXは、筆箱型のオーソドックスなデザインで、しかも手に余る
大きさ。一見すると、FinePixの倍以上あるのではないかと思うほどです。
しかし光学ファインダを装備したレンズ部分がくるりと回転する機能などは、
実用性ではかなりプラスになっています。ローアングル、ハイアングル、
自分撮りといった撮影が楽しめるのも、この回転式レンズのおかげです。
デジカメを何に使うかによって評価も異なりますが、オールラウンド性を
重視するなら、COOLPIXのほうが優れていると思います。
■総評
まだまだ比較すべき項目はたくさんありますが、とりあえずこのあたりで
総評(途中経過)を述べると、実用性という点ではCOOLPIXのほうが上
という感じがします。ただFinePixもなかなかの実力機で甲乙付けがたい
というのが本音です。ただもし両者を区別するとなると、
FinePixはスナップ派、COOLPIXはじっくり派に向いているような気がする
のですが・・・。1週間後に再び実機をテストする機会があるので、
さらに気が付いた点などあればレポートしたいと思います。
Copyright(C), 1996 1997 1998 KAI Graphics Inc.
なお、LINK CLUB Proに興味を持たれた方は、
URL: http://www.linkclub.com/lc_pro/ にアクセスしてみて下さい。
最新情報ですけど、フジフィルムがまた新機種を発表しました。
FinePix 500 ですって。
150万画素のメガピクセル機で、いままでよりちょっと廉価版の
「FinePix 500」(\74,800)を7月12日に発売するそうだ。
ついでに(?)35万画素の、CLIP-ITシリーズの新機種、
「CLIP-IT 50」(\39,800)も6月24日に発売するようですよ。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
フラットベッドスキャナーを使いこなそう! Part7
スキャニングの知恵、第二回は、
「微粒面原稿を、原稿に手を加えずにぶつぶつを軽減する方法」です。
ということは、合成により反射を打ち消す方法なんです。
早速、作業手順に入ります。
まずは、用意するもの。
正確に四辺が平行にカットされたA4ぐらいの台紙を用意してください。
ぼくは、PPC用紙を使っています。
では、作業手順です。
さっそくこの台紙の真ん中あたりに、原稿を両面テープなどで
しっかりと張り付けて下さい。
これをスキャナーにセットしてプレビューします。
各色のダイナミックレンジエンハンスメントと色調の調整をしたら
そのデータを保存してから
普通に本番のスキャニングをして画像を取り込んで下さい。
次に、スキャナーにセットした原稿を台紙ごとぐるっと180度まわして
逆さまにセットしなおしたら、もう一度さきほど保存したデータで
本番のスキャニングをして、画像を取り込み、
それをレタッチソフトで180度回転させて元に戻します。
スキャナーの構造を理解している方は、もうおわかりかと思いますが、
この二つの画像の、反射して白くなった部分を除いて合成するんです。
フォトショップで、移動ツールを使って、前に取り込んだ画像に
ドラッグアンドドロップで持っていくと、レイヤーになります。
拡大表示して、正確に位置を合わせたら
レイヤーを「標準」から「比較(暗)」にしてみてください。
完全とはいかないまでも、ほとんどぶつぶつが無くなるでしょ!
最期に、拡大表示して、移動ツールを選択し、
矢印キーでナッジして微調整してください。
一番いい感じのところでレイヤーを結合します。
どうですか、うまくいったでしょうか。
いがいと簡単なものでしょ。
基本的な知識とひらめきがあれば、デジタル写真というものは
いがいと思いどうりになるものなんですねー。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 7
合成を極める・その2
(ハイライトポイントとシャドーポイント、色味調正の裏技)
2つの画像を合成するさいに、それぞれの画像の特性が合っていないと
違和感のある物になってしまうことは、前回解説致しましたが、
それほどシビアでなくてもいいので、簡単に何とかならないか?という
切実な問題をクリアできる裏技があったのです。
操作手順は少し多くなりますが、ヒストグラムを見ずに
直感的に補正できます。
トーンカーブや、レベル補正コマンドを実行すると、その調整画面に
スポイトが3つありますよね。
これらはそれぞれハイライトポイント、中間調、シャドウポイントを画像の
どの部分にするかを決める便利なスポイトだという事はよく知られています。
意外と知られていないのが、
このスポイトをダブルクリックをすると、
カラーピッカーが現れて、ピッカー上又は数値入力欄に直接レベル値を
入力できるということです。
さらに、この機能を応用すれば、別画面の画像に色調をあわせることが
できるんです。
では、操作手順です。
まず、背景となる画像と、合成する画像を両方開いてならべて下さい。
そして、どちらの画像に色調を合わせるか優先画像を決めて下さい。
この優先画像は、単体で色調を整えておきます。
優先画像を表示させたまま、色調を調整する方の画像をアクティブにして
トーンカーブコマンドを実行して下さい。
その中の白のスポイトをダブルクリックしてカラーピッカーを呼び出します。
そして、もう一方の優先画像の中の最も白い部分をクリックして
カラーピッカーに正しい白に近い数値を読み込んだら、OKをクリックして
カラーピッカーを一旦閉じてください。
そして、調整する方の画像の白の部分をクリックしますと、
この画像の白が優先画像の白に合わせられます。
同様に、黒、中間調も合わせて下さい。
このスポイトは、同じ色にするためのものですので、
ハイライトポイントとシャドーポイント、ニュートラルグレーを
合わせるものではありません。
同じ色にしたい部分をクリックしていけばいいのです。
一度ではなかなかうまくいかない事もありますので、
モニターで確認しながら繰り返して下さい。
(おさらい)
トーンカーブのスポイトをダブルクリックしてから、
優先画像の合わせたい色をクリックしてピッカーをOKで閉じ、
調整する方の画像のそこと同じ色にしたい部分をクリックです。
これを、それぞれのスポイトで繰り返すだけ。
・・・目で確認できるので、簡単でしょ!
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[連載] アナログ男の‘グチ’
この時期、東へ西へと飛び回っていて、
デジセミの発行が遅れてしまったことを申し訳なく思っています。
デジセミが終わっちゃったんじゃないかってご心配もおかけしました。
しかし収穫も多く、やはり写真は足を使わないとだめなんだなぁって
つくづく感じました。なんてアナログおやじが出てしまいましたけど。^_^;
写真作りは、一に哲学・二にセンス・・・
ん〜、じつにどろどろとした、人間臭いアナログな世界だ。
あとは、どうにでもなることばかり。
構図やテクニックはあとから学べば身に付くし、器材も金さえあれば。
でも、この「テクニック」がクセモノで、
製作にかかる方法が無数に存在するこの時代では
どのテクニックをどのように組み合わせて使うかは、
「ひらめき」にかかってくる。
そう考えだすと、器材だって何と何をどう組み合わせて実践に生かすか、
その選択にもセンスやひらめきがかかわってくる。
結局どうなっているんだろう?
「運」ってこともあるし。
ところで、デジタル写真の加工に関して「運」はあるのだろうか?
デタラメにショートカットらしきキーをたたいていたら
思いもよらない処理ができたなんてのは別の問題だけどね。
これじつは、とっても便利なものも結構ありました。(苦笑)
しかし、フォトショップで
option押しながらチャンネルパレットのパレットオプションを選ぶと
変な魔法使いらしきじいさんが出てきますが、
何の役にも立ちません。・・・f^_^;
デジタル写真の加工に関して「運」についてご意見がありましたら
tsuji@chitanet.or.jp までメールをお寄せ下さい。
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
[シャープネス処理とリサイズの順番?]
[モニターの色が昼間と夜では少し違う?]
[デジカメのレポート]
[プリントサービスのレポート] ・ 樋口さんより
(Q)
[シャープネス処理とリサイズの順番?]
フォトレタッチの順番ですが、シャープネス処理は一番最後が
いいと言われていますが、私はアンシャープマスクを少しきつめに
かけてから、解像度をプリントするサイズに変換しています。
このやり方だと、補正をかけたあと階調が悪くなっているのも戻り
ますし、シャープネスも自然な感じになります。
このやり方について、意見をお聞かせ下さい。
(A)
補正をかけると、ビット落ちにより階調が悪くなりますが、
解像度をプリントするサイズにリサイズすれば、
新しくトーンマッピング(ピクセル単位の補間による)がされて、
ヒストグラムが滑らかになり、階調が豊かになります。
それと引き換えに、シャープネスが多少犠牲になります。
アンシャープマスク後に解像度変換すると、
本当にエッジを立てたい部分まで少しシャープネスが
甘くなってしまいます。
「シャープネスの自然な感じ」は、アンシャープマスクの
「しきい値」で調節すれば目的のイメージに
より近いものができると思います。
でも、出来上がりに満足できていれば
それほどこだわらなくても良いと思いますがどうでしょうか。
ぼくは、最期にアンシャープマスクをかける方をお勧めします。
(Q)
[モニターの色が昼間と夜では少し違う?]
モニターの色が昼間と夜では少し違うのですが、光源のせい
ですか。昼間は窓から自然光がはいっているからでしょうか。
プロの方は窓の無い部屋で作業をされているらしいですが。そうする
とレタッチは、夜やった方がいいのでしょうか。教えて下さい。
(A)
はい。光源のせいです。
正確には、
モニターの色が違って見えるのは、
モニターの色が変わるのではなく、環境光が変わるからです。
たとえ5000kで高演色の光源を使っていても
完全ではありませんので、自然光と違ってしまいます。
さらに、昼間の自然光源も
晴天の日影では、青空の影響を受けて
かなり色温度が高くなっているので、信用できませんし、
「冬の日」とか「夕方」では、
日が低いので、かなり色温度が低くなっています。
窓の無い部屋で作業をするというのはすこしオーバーですが、
外からの光を極力避けていることは確かです。
ということで、「レタッチは夜やった方がいい」が正解です。f^_^;
ただし、環境光は5000kで高演色の光源を使って下さいね。
心配なら、今月のいいもの紹介でご紹介している
「光源の演色性 検査カード」でつねにチエックするといいですよ。
◎ = = = = = = = = = = ◎
[デジカメのレポート]
デジカメですが、オリンパスのC-1400Lを使っています。
たくさんの雑誌にインプレが載っていますが、使ってみての感じ
は大体そのとうりです。これではレポートにならないので雑誌に
あまり載っていない様な事についてレポートします。
まず電池のもちが良くないと言われていますが、私はニッケル
水素蓄電池を使用しています。これを3セット(4本×3)と充電器
を持っていますが、電池のもちは結構いいです。
ストロボの撮影では顔が白とびしやすいものですが、赤目モード
にしておけば、プり発光するので露出が合いやすくわりときれい
に撮れます。
画質モードは、Lサイズ程度にプリントするのであればHQモード
で充分です。これだと8MBのスマートメディアで30枚ぐらいは、
撮影出来るし、SHQモードと画質の差が判りません。
シャッタースピードが1/4秒までしか遅くならないので、夜景が
上手く撮れません。あとスローシンクロが出来ないのも残念です。
[プリントサービスのレポート]
以前にいいもの紹介のコーナーにも、載っていた富士フィルムの
F-DIサービスとデジプリです。
まずF-DIサービスですが、なかなかいいです。私のパソコンのモニ
ターは一応デジセミのキャリブレーション・キットでキャリブレートして
ありますが、(完全ではないですがね。)プリントの色調、濃度がほ
ぼモニターにあっています。
注意点としては、データのサイズを指定の画素数に合せて出す事
です。Lサイズの場合1524×1074ピクセルです。最初、縦横比だ
け合せて出した所、ジャギーがでていてひどかったのですが、メー
カーとか出力センターに確認した所、データの補正とかは一切しな
いそうなので、データサイズのせいではないかと言う回答でしたが。
ちょっと納得できないですが、(140万画素だから、横で1280ピク
セルあるからひどいジャギーは出ないと思うんですが。)まあ指定
のサイズにしてだせば問題ない様です。
メディアは最近MOも対応になりました。
納期は、3日〜4日と言う所です。ちょっと時間がかかります。
次にデジプリですが、プリントの解像度はF-DIと同等です。ただし
色調のバラツキがあります。その時によって、イエローが強くでたり
マゼンタが強くでたりします。これもメーカーに確認したところ、いま
の設備だと仕方が無いそうです。しかし、あと二ヶ月ほどで新しい
設備を導入するそうなので、そうすればバラツキは無くなると言っ
ていました。また、ちょっとF-DI に比べて階調の悪い所がありまし
た。良い点は印画紙がコニカの「100年プリント」用紙を使っていて、
F-DIより印画紙は質がいいです。
注意点としては。データはLサイズで、1537×1094ピクセルですが
F-DI に比べてかなり多くトリミングされるので(周りの3%位)注意
して下さい。それから補正をおまかせと、データをいじるなの二通り
ありますが、これは補正した方が私のモニターには合っていました。
注文はインターネットで出来ます。300KB〜400KBのデータを40カ
ット(40以上だと基本料金が追加になります。)ISDNでアップロー
ドするのに(専用のソフトで行ないます。)約30分かかります。
納期は、注文した翌日か翌々日には宅配便で届きます。
デジプリは、いまキャンペーン中でデータをメールで送ると無料で
一枚プリントしてくれます。興味のある人はおためしを。
両方とも普通の人は、デジカメのプリントだとは思わないでしょう。
※ 皆さんからのご意見、お待ちしております。
◎ = = = = = = = = = = ◎
メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの
ご意見にお答えするコーナーです。
From Reader's では、フリートークしましょう。HP紹介も待ってます。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
あてさきは、< tsuji@chitanet.or.jp >です。
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いいもの紹介
「光源の演色性 検査カード」
色は光源の種類などの照明条件によって、さまざまに変わって見える
性質を持っています。
これを演色といいます。
一般に基準光源(CIE合成昼光など)による時と比較した場合の
色の見え方に及ぼす効果を光源の演色性といいます。
このカードはカラープリントを評価する際、その場所の光源が
適正か否かを判断するための光源のチエックカードです。
値段は、たしか千円ぐらいだったと思います。
照明条件が自然光、あるいは色評価用印刷学会推薦蛍光ランプ等に
「近い」か「はずれている」かを一目で知らせてくれますよ。
よりシビアな色管理には必需品です。
欲しい方は、近くの写真屋さんで注文して取り寄せてもらうといいです。
おっくうなら、ぼくが通販してもいいですよ。(ちゃっかりしてるぜ〜^_^;)
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最近、ちょっと少なくなってきたなぁ。・・・投稿
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◆◇◆ 「デジタル写真セミナー」 6月号 No.13 ◆◇◆
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 TOTAL PHOTO STUDIO 辻写真館
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Copyright (C) 1997-1998 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Chita-city Aichi Japan
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