103F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  1月号     No.125 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 6771 部                  めろんぱん発行・配送数: 1114 部 《目次》  ・ [特集] 2007年暗室事情           ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (新デジタル写真用語集! Part11)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (レイヤーマスク)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (デジカメはしっかり構えて)  ・ いいもの紹介 (一脚) =====「ペットフード」============================================== 生物学的に適正なペットフードのオリジン製品は高たんぱく超低炭水化物、 穀類一切不使用です。成分中、肉原材料70%、果物と野菜30%、穀類0% という生物学的に適正な比率で成分構成されております。 http://af1.mag2.com/m/af/0000102851/001/s00000005770001/016 =================================================================== =================================================================== 産地直送!【JAタウン】JAグループのインターネットモール http://af1.mag2.com/m/af/0000102851/001/s00000001411001/015 「JAタウン」は全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する ショッピングモールです。全国各地の農協(JA)などが、各産地で育まれた 農産物や特産品を、インターネットを通じてみなさまに直接お届けします。 **ご購入の際には「JAタウンメンバー」登録(無料)が必要です** =================================================================== □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== ついに2007年、このデジセミも1997年発刊なので、10年目に突入です。 当初はデジカメなんてほんの走りのものしかなく、 仕事では全く実用にならない時代でした。 フラットベッドやフィルムスキャナーの時代でしたね。 今では業界での待遇も逆転し、変人から先生へと真逆に変わりました。 写真屋がデジタルに手を染めるなんて、気が狂ったかと言われ続けていた時代、 デジタルの誤解を解き、理解を求める意味もあって始めたデジセミです。 そして経験や技術を伝承していければいいかと。 今までも、これからも、このスタイルは続けていくつもりですので、 よろしくお付き合い下さい。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集]「2007年暗室事情」 今回はちょっとデジタルを離れて、モノクロ暗室の現在をお伝えします。 最近では、暗室を持たない写真屋も増えてきて、いよいよ趣味の世界へ 突入するかの状況になってまいりました。 アドビからも、暗室(ダークルーム)ならぬlightroomなどと言うアプリも 出てまいりまして、暗室というものが歴史になろうとしています。 そんな現在、どのくらいの需要があるのか、また、どこまでのものを 入手することができるのでしょうか? 暗室と言えば引き伸ばし機ですが、こちらはまだ販売しており普通に 入手することができますが、密着焼き機となると、見なくなりました。 自作するしかないようです。 モノクロの印画紙はどうでしょうか。 ミツビシの月光がインクジェットペーパーに姿を変えて、 印画紙ではなくなってしまいました。 フジの製品でも、フジブロはあるものの、サイズや枚数のバリエーションが 次々と省略されていき、密着焼き用の印画紙は「銀嶺」も「利根」も 近々消えていくようです。 現像液は、かなり種類が減りました。プロトールも無くなるようです。 単薬品に関しては、もう写真ルートでは入手できないようですね。 定着液はスーパーフジフィックス-Lの大瓶しかなくなってしまいました。 量販店に行けばまだ在庫はあるようですが、問屋からはもう無いようです。 アナログプリンターではグレー色を安定させるのが難しかったのですが、 ミニラボがデジタルプリンターになり、色管理がしっかりできるように なったため、カラーペーパーを使って彩度を落として擬似的にモノクロ風な プリントをしても、普通にモノクロ風プリントができてしまいます。 そんな部分を考えても、純粋なモノクロプリントでなければいけないような プリント依頼もほとんどなくなってしまいました。 でも、モノクロやカラーと言う事ではなく、やはり写真の原点は 「暗室」であって、フォトグラフなんです。 暗闇に光が当たって目に見えて、モノが見えて表現できるという原理に なんら違いは無いのです。 光と反射と透過と影を記録するのが写真です。 光があふれているところでは光を読みづらいのは当然で、 光を制限された暗室では光のプロパティが見えるのです。 当然、その光があたって浮かび上がった物体の質も見えてきます。 きっと、光で写す暗室発想の写真は、暗室に慣れ親しんだ ゼロ発想の感覚から生まれてくるものなんだろうと、勝手に思っています。 こんなデジタル時代でも、光を見るために暗室と言うものを 光を診るトレーニングとして、もう一度見直してほしいものです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「主観付き新デジタル写真用語集! Part11」 さて、つづいて「か」です。 「解像度」 モニターディスプレイやプリンタ、スキャナ等のきめ細かさや 画質の滑らかさを表すもの。画像の密度と言えばわかりやすいかな。 でも、擬似解像度には注意が必要です。 「解凍」 圧縮処理によって容量を削減されたデータを、元の状態に復元すること。 展開とか伸張などとも呼ばれることもある。JPEGは圧縮しても そんなに軽くならない。最近では容量削減の目的よりも、 複数のファイルをひとまとめにするために使われるケースが多い。 「階調」 写真の濃度変化とか明暗の変化の度合いを表す。 デジタル的に数値で判断すると言うより、見た目で豊かだとか乏しいとか という判断をする場合が多い。 「外部記憶装置」 ストレージの事。データやプログラムを記憶する装置。 外付けのハードディスクやMO、CD-R等のディスクだけではなく、 USBメモリーや、デジカメのメモリーカードも外部記憶装置のひとつ。 「可視領域」 ひとの目で視覚的に感じることのできる色域のこと。 この領域の中にWide Gamut RGBがあり、いろいろな色空間が存在する。 「画素」 デジタル画像を構成する色のついた点のこと。 ひとつの画素でビット数に応じた階調を持つことができる。 CCDやCMOSでは濃度だけになるし、インクジェットではドットになって 解像度とあわせてちょっとまぎらわしい。 「かな入力」 キーボードに印刷されたかな文字に従って日本語を入力する方法。 ぼくは我流で始めたので見たとおりのかな入力で覚えてしまったため あとからローマ字入力の方法を知ったが、いまさら変えるのもなんだか。 「カラーマネジメントシステム」 入出力機器による色の差を補正し、同じ色が再現されるようにするもの。 入力データを、プロファイルを参照して補正して記録する。 そして、出力時には出力プロファイルに応じて、入力時と同様の 色が再現できるようにカラーマッチングを行なう。言葉で言うとむつかしい。 カメラ、モニター、プリンターなどの機器間で違っている色再現性を 統一させるためのものっところか。 「ガンマ」 入力と出力の関係を対数表示した場合の直線部の傾き。 画像の明るさの変化って言えばいいのか。 今回は、「か」から始まるパートでした。ではまた。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「レイヤーマスク」 レイヤーに選択範囲を指定して、レイヤーパレットの 「マスクを追加」アイコンをクリックすると、 レイヤーの選択範囲外の部分が透明になって表示されます。 これがレイヤーマスクです。 実際に消してしまうのではなくレイヤーの一部を隠しているだけなので、 マスクを塗り足したり消したりすることで、レイヤーの表示を部分的に みせたり隠したりと変更することができます。 レイヤーパレットでは、レイヤーアイコンの右側にマスクアイコンが 表示されますので、レイヤーに手を加えるときはレイヤーアイコンを選択し、 マスクを変更するときは、右側のマスクアイコンをクリックして選択し 塗り足したり消したりしてマスクを変更します。 真ん中のリンクアイコンはレイヤーとマスクのリンクをするかで、 リンクアイコンを消すと、個別に移動できたりします。 レイアウトするときなどに、窓の代わりに使うときに便利です。 リンクをはずしてレイヤーアイコンをクリックして選択すれば 移動ツールで動かしたときに、窓の中の画像だけが動きます。 右側のマスクアイコンをクリックして選択すれば、マスクの位置だけが 動いて窓だけをずらすことができます。 シフトキーを押しながらレイヤーマスクアイコンをクリックすると、 ×印がついてマスクを一時的にはずせます。もう一度クリックすると ×印が消えて元に戻ります。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「デジカメはしっかり構えて」 最近のテレビCMで、タウンワーク758ってのを見て感心した。 タウンワーク758のCMなのだが、気づくまでは美宝堂のCMだと思っていた。 ここまでイメージ付けされるのもすごいけど、 お互いにうまく利用しあえるものだと感心するばかり。 そんな中で、フジのCMもなかなかのもの。 「Photo is」・・・ってやつ。 デジカメ時代になってからと言うもの、写真は撮るが残さない。 写したらそれで満足してしまい、プリントの現物にして残さなくなった。 将来がちょっと怖い気がする。 手にとって見なければ、所詮は架空のもの。 漠然とした曖昧な記憶だけで、具体的なチェックもできやしない。 モニターで見ているだけでは見えない部分が多すぎる。 ま、それはそれで置いといて、もうひとつのフジのCMもおもしろい。 長瀬くんが写真を撮ったらプリントしようと言うやつ。 国内のトップメーカーであるフジさんがあのようなCMを許しているのが すごく引っかかる。 カメラの持ち方、正しい構え方ぐらい、ちゃんと指導した上で やってほしいと思っているのはぼくだけでしょうか。 意識が低いと言うと言いすぎだけど、悪い習慣や誤解が蔓延しませんように。 みんなぼくがフジ嫌いだと誤解しているようですが、違いますよ。 いいものいっぱい作っているじゃないですか。 モノクロ時代から2号の印画紙以外はすべてフジ製品の愛用者でしたよ。 ・・・って、その言い方がいけないのか? ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「一脚」 コラムでも取り上げましたが、手ぶれには本当に注意したいものです。 カメラはどんどん軽量小型化して、解像度もどんどん上がる。 光学ファインダーを覗いて額にカメラを当てて構える姿から、 背面モニターを見ながら撮る姿になって不安定です。 望遠が長くなってレンズが暗くなると、もう最悪。 背面モニターを見ながら撮る場合、カメラ位置は視線まで持ち上げなくても、 斜め上からでもモニターは見えますので、 もう少し低い位置で脇をしめてしっかりと構えた方が安定します。 カメラの持ち方も、上下からはさむような落としそうな持ち方を している人をよく見かけますが、シャッターを切るときにぶれやすいので 右手はしっかり握って人差し指でそっとシャッターを切る方がいいです。 できることなら一脚を使いましょう。 2千円くらいの安物でも十分に効果はあります。 理由は違いますが、ぼくも一脚愛用者です。 なんたって、EOS-5Dにバッテリーグリップをつけて、F2.8のLレンズを 付けていると、まるで鉄アレーのように重いんです。 シャッターチャンスが来るまえに 手がプルプルしてブレるなんて、かっこ悪いでしょ。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ -―--― デジセミオリジナル【新・色合わせの小道具】―--―--―--―PR―- デジセミオリジナル【新・色合わせの小道具】 「デジカメ」「スキャナー」「モニター」「プリンター」の色合わせに・・・      グレー色の偏りを判断し、レベル補正の値を見つけるチャート付き カラーインプットターゲット+HTML形式の解説付き。2千円(送・税コミコミ)      http://www.chitanet.or.jp/users/tok/web_ts03/index.html お問い合わせはtsuji@chitanet.or.jpへ。折り返しご案内させていただきます。 -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- -―PR―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- 【標準カラービュアー】・・モニターの色あわせに! プリントの色評価に!             写真の色を確認するための道具です──【仕事用】 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/original_goods/ct_index.html -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―- ■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。   詳しくは、ホームページにて。 ※注 英文タイトルや、Yahooメール・hotmail等のフリーアドレスからのメールは、 迷惑メール措置のため自動削除の設定にしています。 お問い合わせは、契約プロバイダ発行のメールアドレスからお願い致します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、冬の海も大歓迎、   機器の評判やうわさ話、モニターテストも受け付けています。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  1月号     No.125 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/   このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは       受信専用の「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。   ※ お問合せは、「デジセミ質問」から始まる題名でお願いします。     迷惑メール防止のため英文タイトルや、Yahooメールやhotmail等の     無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 Copyright (C) 1997-2007 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
    2月号へ      12月号へ      103Fロビーへ出る