105F 特集ルーム

「桜を撮る」 もうすでに桜の開花が始まっていますが、桜の写真を撮ってみて 失敗した経験もあることかと思います。 桜を撮るためは、じつはいろいろなコツがあるのです。 普通に撮っても暗く写ったり雰囲気が再現できないことが多くあります。 ではどんな点に注意して撮ったらいいのでしょうか? 一言で言えば、何をどう撮ろうとしているのかをはっきりと決め、 その部分をよく観察して撮ることです。 どんな撮影でも言える事ですね。 もうすこし噛み砕いて言うと、 桜の何に感動したのかをはっきりさせるのです。 花びらの色がきれいだと感じたなら、どうきれいに見えたのかを伝える ための写真を撮ればいい。下から見上げた空をバックにしたコントラスト なら、花びらの脇役として空はより青く見える角度で撮ればいいし、 花びらの光の透けた感じなら、花びらの裏から日の直射を受け 周辺の暗さと対比させた位置で撮ればいい。 桜の写真は暗くなりがちなので、花びらがきれいに見える露出をかけて、 主役部分のディテールがよく伝わるようにする必要もあります。 主役に情報量が多いほど多くの感動を与えられるものだと思っています。 そして変哲のない主役よりも、何らかの芸のある状態がおもしろい。 明るさ、色、質感、これらは光をうまく使ってこそです。 散り行く花びらには、地面の様子や何かに舞い降りてきた様子など 大きめに扱ってみましょう。 桜の散る様子は引いて撮ってもうまく写りませんから。
                
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