107F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  5月号     No.129 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 6514 部                  めろんぱん発行・配送数: 1139 部 《目次》  ・ [特集] サイズと画質とRAWデータ           ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (新デジタル写真用語集! Part15)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (ミックス光のかぶり補正)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (要らないものは捨てる)  ・ いいもの紹介 (おりたたみ自転車) eチケット航空券「海外航空券自動販売機」、イーナ! ◆◇海外航空券購入が変わる!!◇◆ e-ticketオンライン予約・購入ができるサイトといえば http://af1.mag2.com/m/af/0000102851/001/s00000006285002/019   ※ お問合せは、「デジセミ:」から始まる題名でお願いします。     迷惑メールが増えすぎて、通常メールは自動削除にしております。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== 2日遅れのデジセミです。 月末発行ってのがいけないのか、いつも遅れてしまう。 期日には余裕を持って、なんて・・・ 余裕があるうちは、気持ちも余裕かましているものだから(笑) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集]「サイズと画質とRAWデータ」 今回は、最も初歩的なデジタルカメラのデータ形式についてです。 でもこれ、フィルムになれひたしんでいたプロの方でも勘違いされている ことがあって、びっくりです。 そこで、今一度おさらいしておきましょう。 デジタルカメラの保存の仕方は、JPEG、TIFF、RAWなどがありますが、 JPEG形式では、圧縮率を高くするほど画像データが軽くなる非可逆性圧縮 と言う非常に高圧縮をすることができます。 ただし、非可逆性圧縮のため、圧縮率を高くするほど画像が荒れて 画質が低下していきます。 通常の一眼レフデジカメなどでは、この圧縮の度合いを2段階もしくは 3段階の中から選ぶことができます。 カメラのメーカーによって表記の仕方は違いますが、 画質の「FINE」と「NORMAL」だとか、「BASIC」とかの表示がそれです。 これは文字通り「画質」の選択です。 つまり、圧縮率の高低なのです。 メモリーカードに余裕のある場合は、いちばん高画質を選んでおきましょう。 そしてよく勘違いされているのが「サイズ」です。 解像度不足していた昔では、このサイズが少しでも大きいほうが 画質も良かったのですが、今は必要十分な解像度がありますので この「サイズ」と言うのも文字通りプリントサイズだと考えてください。 「サイズ」の表現もメーカーによってまちまちで、 大きさで「L」「M」「S」とか、解像度で「10M」「5M」「2M」 と表示してあるものもあります。 どの表示がどれくらいの画素数になるのかは、説明書をご覧下さい。 サービス判程度の大きさでプリントする場合は、200万画素あれば十分なので、 一般的には「S」もしくは「2M」にセットします。 これより下がれば下がるほど解像度不足で画質も低下しますが、 これ以上大きくても画質は全く変わりません。 ただ、無駄に容量が大きくなり、処理時間をロスするだけです。 残念なことに、コンパクトデジカメの場合は、 これらの画質とサイズの関係をごちゃまぜにしちゃって 個別設定の無い機種もあります。 そしてRAW形式は、撮影データそのままのデータです。 画像ではありません。 このデータを現像処理してはじめて画像になるデータです。 現像処理とは、生データを色温度や露出補正、トーンカーブを使って 見慣れた色調に補正して、希望の解像度にした画像を作る作業です。 自信の無い方は、カメラ設定からあまり大きくいじくらない方が いいかもしれません。 画質とサイズの関係、そしてRAWデータとは、 こんな感じで理解の程よろしいでしょうか。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「主観付き新デジタル写真用語集! Part15」 さて今回は、た〜をご紹介する予定でしたが、 今回も追加したい用語がたくさんあったので、さ行の追加分です。 「彩度」 色彩の3つの要素のうちのひとつで、色の鮮やかさを現すもの。 鮮やかで色が強いほど彩度が高いと言い、ディテールがつぶれやすい。 パッと見を重視するものは彩度を高めに、長く付き合うものは低目がいいが デジタル化された現代は、なんでもかんでも彩度が高すぎてうすっぺらい。 「シフト」 レンズなどを光軸から平行にずらすこと。 受光面を傾けるとパースが付いてしまうため、シフトをしていた。 広角でおこりやすいこのゆがみを補正する方法ですが、最近では シフトできないカメラなので、フォトショップのレンズ補正に頼っている。 「シャドウ」 影。・・・画像の中の暗い部分。ヒストグラムでは左の方。 反対に、右の方は明るい部分でハイライトと言う。 真っ黒の部分ではないので間違えないように。 「収差」 レンズの収差は、設計上の誤差からくる理想の結像と現実の結像のずれ。 湾曲収差は直線がゆがんで写り、色収差は色の周波数の屈折率の違いによる 色ずれのようなもの。いろんな素材や技術で補正している。 「白飛び」 ダイナミックレンジを越てしまった明るい部分。 データが完全に無い状態なので、明るさを変えてもどういじっても ディテールは戻って来ない。これをあまりに意識しすぎて 露出アンダー気味に撮影する人も多いが、それは間違い。 「相反則不軌」 通常、シャッター速度と絞りの関係は定常的に反比例していて、 シャッターを一段遅くすれば絞りを一段絞ることになる。 しかし、フィルムを使っている場合は、露光時間を長くしすぎると この反比例の法則から外れて露出アンダーになってしまう現象の事。 今回は、「さ」行の追加分でした。ではまた。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「ミックス光のかぶり補正」 よくあるシチュエーションでは、窓際のタングステン光であったり、 蛍光灯と自然光が混ざっていたりで、ポートレートの場合、 顔の左右で色が違ってしまうことも多い。 多くの場合、レフ板を使ってシャドウ側をおこす事で色かぶりも ある程度は緩和されるものですが、やはり違和感は残ってしまいます。 そんな場合はフォトショップの色相彩度を使って補正するわけですが やり方に少しコツがありますのでご紹介します。 まず最初に見切りをつけます。何をするのかと言うと、 いちばん多くかぶっている色の傾向を見つけるのです。 タングステン光の室内で窓際撮影をした場合、 メインをどちらにしてどちらの色をかぶりとするのかを決めるのです。 とりあえず、外光をメイン、室内の電球光をかぶりとしましょう。 調整レイヤーから「色相・彩度」を出して、 編集:レッド系 を選びます。 かぶっている部分をスポイトクリックして、下にある範囲を変えながら 色相を動かして左右を近づけていきます。 この時点では、全体の色のバランスは無視します。 同じ傾向になり、外光の色に近づけばいいのです。 これで全体の傾向が一致したら、あとはその上に調整レイヤーの レベル補正をかぶせて色味を調え、全体の彩度を調整すれば完成となります。 ポイントは、全体の色味は後にして、まずはかぶりをとる事からです。 そのためのかぶりの色を見極めることが大切なのです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「要らないものは捨てる」 長くPCを使っていると、どんどん要るか要らないのかわからないような データがたくさんたまってくる。 まぁ、そのままにしておけばいいや。とか、 後になって何かに使えるかもと、そのままにしてあった。 でもこれって、何のデータなのかわからなくなっちゃって 結局使えないデータになっていることが多い。 そこでお掃除。 RAWデータも現像後は要らない。 途中の保存ファイルも完成してしまえばもう不要。 再利用しようとしてとってあっても、探す手間を考えると 新たに作り直したほうが、進化してよりよいものになる。 きっと記憶もそんなもんだろう。 覚えるために積極的に忘れよう。 仕事だってそう。 新しい仕事に取り組むために、古いやり方はあっさり捨ててしまおう。 苦労して覚えたモノクロ現像の勘も、経験からつかんだフィルム特性も、 もう使わない技術。 これらは積極的に捨てて、次へ進んでいきましょう。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「おりたたみ自転車」 子供の野球バットを買いにスポーツデポへ行った。 アルペンって言った方がわかるかな。 子供の身長やら素振りを見て、バットの長さや重心などの 的確なアドバイスを受けながら順調に買い物をしていた。 ふとみると、お手頃価格のおりたたみ自転車があった。 これがあれば、自転車に乗って呑みにいき、 帰りは車で迎えに来てもらい、積んで帰るか・・・ 何十Kmか遠くの店までこいでいけば、運動にもなるし、 いいなぁ、ほしいなぁと思いながら買わずに帰ってきた。 しかし出会いとはよく言ったもので、 次の週には、また新しい野球グローブが必要だと言われ、 再度スポーツデポへ。 結果はご想像通り。便利ですねぇ。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。   詳しくは、ホームページにて。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、旅行も大歓迎、   機器の評判やうわさ話、モニターテストも承ります。 □ このメールマガジンへのご意見ご感想、質問、転載許可やお恵みは   「デジセミ:」から始まる題名で、「tsuji@chitanet.or.jp」まで。   迷惑メールが増えすぎて、通常メールは自動削除にしております。   このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  5月号     No.129 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ Copyright (C) 1997-2007 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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