108F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2007 6月号 No.130
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まぐまぐ発行・配送数: 6692 部
めろんぱん発行・配送数: 1120 部
《目次》
・ [特集] ファイルサイズと転送スピード
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part16)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(ポートレートレタッチ1)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(えっ、回収?)
・ いいもの紹介 (プロデュース・スナップ)
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===== はじめに =====
ビリーズブートキャンプって、なんでみんなハマるんだろう。
ダイエットとかあんまり気にしていなかったうちのかみさんから
こんなリクエストを聞くなんて・・・
他の運動と何が違うんだろう。
妙にいいタイミングでヘッダに広告が付いてきた。
5000円キャッシュバックかぁ。・・・微妙だな。
まぁ、ぼくにできることは、デジタル処理でおなかの辺りを
理想の体型に修整してあげることぐらいかな。
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[特集]「ファイルサイズと転送スピード」
デジタルカメラの解像度、どんどん上がっていますね。
もう一度おさらいすると、L判サイズには200万画素程度なので
1600ピクセル*1200ピクセルぐらいの画素が最適です。
はがきサイズでは、300万画素程度。
キャビネサイズで400万画素、
A4サイズに伸ばすことを前提とする場合は、800万画素ぐらい。
この画素が足らないと画質が落ちるし、この画素をオーバーすると
容量を圧迫してコピーや取り扱いに負担がかかる。
でも、「ひょっとして大きく使うかもしれない」という考えが残る限り
撮影時に大きな画素数で撮ってしまいます。
用途がはっきりと決まっている場合には、サイズで迷いませんが、
とりあえずおさえておかなければ・・・と言った状況では、
最大限の利用範囲を考えて、RAWで撮ったり、いちばん大きな解像度で
撮ってしまうのはしかたありません。
そんな状況が続くと問題になってくるのはカード容量と転送速度です。
JPEG保存の場合は、圧縮率を高くして容量を小さくすることはできますが、
圧縮率はそのまま画質にひびいてきますので、
圧縮率を変えて画質を落としたくはありません。
結局のところ、デジタルカメラ自体の解像度が高くなるほど
ファイルサイズが肥大化して転送に時間がかかるようになります。
カード容量については、1つの画像が大きくなるよりもすごいスピードで
カードの容量がどんどん大きなものが発売され、価格もぐんと下がって
きましたので、カメラとともに買い足していけばいいだけです。
ただ、転送速度については・・・と思って、ごたごた試していたら
カードリーダーによって転送速度がえらく違うことがわかりました。
同じUSB2.0の仕様のカードリーダーでも、です。
スタジオで撮影したRAWデータ約500MB分のデータをいろんな
カードリーダーでPC本体へコピーしてみたところ、
速いものでは約1分でしたが、3分近くかかるものもあり、
内蔵タイプで5分の表示が出るものもありました。
ノートのUSB1.1に至っては話にならないくらい遅くて使い物になりません。
使用しているメモリーカードとの相性もあるかもしれませんが
カードリーダーの種類でこんなにも差があるなんて、いいんでしょうか?
知らない人が損をする時代なんでしょうね。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part16」
さて今回は、「た」〜「つ」をご紹介します
「ダイナミックレンジ」
信号の最小値と最大値の比率を再現能力として表す数値。
dB(デシベル)とか、デジタル信号ではビット数で表現される。
デジタル画像での意味は、明暗の再現範囲だと思っておいてね。
「ダブルクリック」
一応解説しておくと、マウスの左ボタンを素早く2回クリックすること。
間を空けずにその場所でマウスの左ボタンを2回たたく。
シングルクリックは1回、右クリックはマウスの右ボタンを1回たたく。
バカにしているわけではない。
「ターミネータ」
すでに死語と化しているが、インピーダンスのマッチングをするために
SCSIなどの終端につける抵抗器の事。
レギュレータを内蔵したアクティブターミネータを使用すること。
機器に内蔵している場合も多く、終端機器のスイッチをONにする事。
「単板式CCD」
現在のデジタルカメラのほとんどがこの方式のCCDで、
個々のCCD素子それぞれにR、G、Bなどの単色のフィルタをかけ
周囲の素子と総合して色情報を得る方式。
境目で色モアレが起こりやすいので、ローパスフィルターが必要。
「中間階調応答速度」
液晶パネルの応答速度で、中間階調から別の中間階調に切り替えるのに
かかる時間のこと。
使用目的が動画の場合は最速値なのか平均値なのか要注意。
応答速度の遅いVA方式でもオーバードライブで速くさせている。
「チュートリアル」
使用方法や機能などを解説した教材やファイル。
基本的な使い方がわかるので、まずは使ってみてください。
これを触らずにいきなり質問する人は身の程知らず。
まずは聞く耳を養うために基本はおさえておきましょう。
「ツイストペアケーブル」
うらやましくなるような名前ですが、電線を2本づつ撚り合わせて
対にしたケーブルの事。平行の平ケーブルよりもノイズを少なくできる。
さらにシールドされているSTPケーブルもある。
今回は、「た」〜「つ」でした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「ポートレートレタッチ1」
今回から、うちのスタジオで普段行っている家族写真や成人式、七五三等の
ポートレート撮影でどの部分をどうレタッチしているのか
顔部分だけを取り上げて具体的な方法と手順をやっていきます。
人の顔は様々な形や色味からできており、肌色はRGB値で何色とは
決まらない個性を持っています。
顔のパーツや配置もそうで、いろんなデザインの顔があり、
メイクでさらに引き立つように加工されています。
言い方が少し悪かったですが、写真とモニターの色再現の違いと同じように
メイクしてきた照明と違う環境では見え方が違います。
化粧室などの鏡を覗いても違いが少ないのは、
その照明がメイクした時と似ているからで、外ではかなり違うはず。
このような思い込みまで加味して、ポートレートのレタッチ作業を
行なわなければ、本人の納得のいく顔にはならない場合が多いはずです。
そして、ポートレートのレタッチで大事なことは、やりすぎないこと。
もっと言えば、「レタッチしたとばれない事」
気付かない範囲で、顔の微妙なラインを整えてバランスをとり、
それぞれのパーツを修整しながら整えていきます。
本人の印象をそのまますっきりさせて表現すればOKです。
間違っても、写った印象ではありません。生の本人の印象です。
前置きが長くなってしまいましたので、今回は下準備までです。
まずはセオリー通りに色調補正を行いますが、RAW現像時に調整済み
ですので、ほとんどが色相彩度だけです。
調整レイヤーを使って色相彩度を調整します。
肌の色再現だけに注目して調整した後、他の部分をマスクします。
調整レイヤー色相彩度にマスクがかかり、顔の肌部分だけが抜けている
状態になります。
次に、シミやしわを軽くします。
スタジオでのプレーンやレンブラントのライティングでは、
光源の大きさや位置の関係上、通常のベタ光線と比べてシワが
深く入り込む傾向がありますので、影を浅くしてちょうどいいくらいです。
コピースタンプツールで適用量を20%ぐらいにして周りからせめるように
こまめにサイズを変えながらレタッチを加えていきます。
ベタ光線で見たときの印象になるまで修整しましょう。
メイクの仕方を頼りに、その人の作り方を見ながら、
何を隠したいのか、どこを見せたいのかを探せれば、
多少のオーバーレタッチをしていてもばれません。
自信の無い方は、原画に直接手を加えずに
レイヤーを複製してそのレイヤーにレタッチをしていきましょう。
目の下のたるみやライティングでできてしまった影やシワを
顔の筋に沿って緩和していきます。
このあたりの書き込み方は、ネガ修整の要領で。
あとは全体を見渡して焼き込みツールと被い焼きツールを駆使して
オプションのハイライト・中間調・シャドウを切り替えながら
部分的な濃淡を自然になじむようにレタッチします。
ライトの位置とモデルの骨格と角度でかなり変わります。
肌調整が終わったら、レイヤーを結合してラインの調整に入ります。
が、後半は来月に。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「えっ、回収?」
先月ご紹介したばかりの折りたたみ自転車、リコールになり回収されて
しまいました。
一度手にして便利に使っていたものが無くなるのは、前よりも不便。
そんな訳で、代替機種の方に変えてもらいました。
MTBタイプの折りたたみ自転車が、普通のシティタイプの折りたたみ自転車に
なってしまいましたが、仕方ありません。
最近は安全に対してすごく敏感な世の中になっていて、
メーカーもたまったものじゃないと思いますよ。
そんな使い方するわけない。という事も注意しとかなきゃいけないし、
何かあったら全ておまえのせいと言われてしまう。
自己責任の範囲ってものもあると思うんだが・・・
その反面、先進分野では知らないやつが損をする。
キャンペーンもサービスも、わざわざ教えてはくれない。
調べて見つけた人が恩恵を受けられる。
まぁ、これに関しては当然と言えば当然の事だが。
日々研究。
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いいもの紹介
「プロデュース・スナップ」
今回は写真業務向けですが、プロデュース・スナップと言うソフトです。
何をするソフトかと言うと、学校写真等のスナップ写真の注文集計です。
ほかの似たようなソフトと違うところは、
新規行事を作成したらデータの取り込みからセレクト、連番、見本作成
注文入力、袋別書出しまで全てを管理するところ。
どの行事がどこまで進んでいるのかが一目瞭然で、
ファイルコピーのやり方すら知らない人でも使えるんです。
さらに袋の仕分けが不要になる仕掛けが2種類用意されています。
袋別にオーダー仕分けがされて、そのまま袋に入れるだけのモードと、
プリンターを選ばない袋ごとに天地反転されてプリントするモードも新採用。
自家処理店ではもちろん、ラボへプリント発注しているお店にも
同じように仕分けの必要がありません。
見本だけインクジェットで割付プリントもでき、スピードもアップです。
そんでもって、業務アプリなのに、すっと手が届く価格。
気になる人は、ぼくか総販売元(kcraft@navimail.jp)までメールで聞いてね。
うちでは、実は去年から使っていますが、便利さを実感しています。
番号を集計したり袋詰めの苦労が全く無くなって、仕分けされてプリントが
出てくるのを見てると、正直言って、笑いが止まらないんですよ。
スナップ写真、もっと来い!
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。
詳しくは、ホームページにて。
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機器の評判やうわさ話、モニターテストも承ります。
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発行人 辻徳 / Photographer
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 pst.jp)
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