107F 知恵と知識の間
「主観付き新デジタル写真用語集! Part15」
さて今回は、た〜をご紹介する予定でしたが、
今回も追加したい用語がたくさんあったので、さ行の追加分です。
「彩度」
色彩の3つの要素のうちのひとつで、色の鮮やかさを現すもの。
鮮やかで色が強いほど彩度が高いと言い、ディテールがつぶれやすい。
パッと見を重視するものは彩度を高めに、長く付き合うものは低目がいいが
デジタル化された現代は、なんでもかんでも彩度が高すぎてうすっぺらい。
「シフト」
レンズなどを光軸から平行にずらすこと。
受光面を傾けるとパースが付いてしまうため、シフトをしていた。
広角でおこりやすいこのゆがみを補正する方法ですが、最近では
シフトできないカメラなので、フォトショップのレンズ補正に頼っている。
「シャドウ」
影。・・・画像の中の暗い部分。ヒストグラムでは左の方。
反対に、右の方は明るい部分でハイライトと言う。
真っ黒の部分ではないので間違えないように。
「収差」
レンズの収差は、設計上の誤差からくる理想の結像と現実の結像のずれ。
湾曲収差は直線がゆがんで写り、色収差は色の周波数の屈折率の違いによる
色ずれのようなもの。いろんな素材や技術で補正している。
「白飛び」
ダイナミックレンジを越てしまった明るい部分。
データが完全に無い状態なので、明るさを変えてもどういじっても
ディテールは戻って来ない。これをあまりに意識しすぎて
露出アンダー気味に撮影する人も多いが、それは間違い。
「相反則不軌」
通常、シャッター速度と絞りの関係は定常的に反比例していて、
シャッターを一段遅くすれば絞りを一段絞ることになる。
しかし、フィルムを使っている場合は、露光時間を長くしすぎると
この反比例の法則から外れて露出アンダーになってしまう現象の事。
今回は、「さ」行の追加分でした。ではまた。

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