11F 特集ルーム

なぜ、シャッターを押したのか そろそろ、デジタル以前の「写真」について話をしていきたいと思います。 今回からこの特集で、根本にある写真表現を中心に、 どうすれば気持ちを伝えやすいのか、何をどうすれば形になっていくのかを いろんな側面から見て、考えながらお話したいですね。 みなさんは写真を撮ったときに、なぜそこでシャッターを押したのか 明確な理由をおぼえていますか? この動機をはっきりと自覚してシャッターを押しているなら 上達の第一関門は突破したようなものです。 以前にも、写真は哲学だと言いましたが 自問自答を繰り返して、いくつもいくつもラフを頭の中で描いておくのです。 そして、被写体との出合がひきがねになって写真ができあがります。 なんのこっちゃーって思ったなら、まず受動的だけどそのきっかけを作る 方法を次回にでも解説いたしますのでお楽しみに。 でも、プロとして仕事を依頼された場合は、出資者の意向を全面的に 盛り込まなくてはいけませんので、被写体のいいところをよーく観察して 見いださなくてはいけません。 そして自分なりの考えを、隠しキャラみたいに埋め込むのが 撮影を楽しむ秘訣なのかな。 ちょっと脱線してしまいましたが、 写真を撮って何を伝えたいのか、何を記録したいのかはっきりと させる必要があるのです。 要は、主役は何なのか。比較するわき役の存在は。 そして、その主役になんらかの「芸」をさせるのが個性なんでしょうね。 基本やセオリーを理解した上で、どのように崩すかで 印象深い写真になっていくと思います。 今回は、とても抽象的な話になってしまいましたが、 とても大事なことですので、いつでも質問をお受けします。 で、次回はとっても具体的に、きっかけの作り方について トレーニング方法をご紹介するつもりです。 その他何かお気づきの方、ご意見ご質問、このコーナーへのリクエストの ある方は、ぼくの方(tsuji@chitanet.or.jp)までメールしてくださいね。      tsuji@chitanet.or.jp または おたよりのページで!
                
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