12F 特集ルーム
作画トレーニング
いい写真(抽象的だなぁ^_^;)を撮りたいって思うことは、
やはり誰にでもあります。
ただ、いい写真を撮りたいと思っているときは、
撮りたいものが何も無いときが多いんですよ。
写真を撮るときは、「いい写真を作るのが目的ではないはず!」
写真を撮るための、本当の目的をはっきりさせる必要があります。
何のためにシャッターを切り、画を記録しているのか。
ビジュアルで伝えたいことがあって、
それを見た人がどれだけの影響を受けたか、どのように伝わったかが
いい写真かどうかの基準になると思うんだけど。
そして、記録としての写真であっても、効果的に目的が達成できていれば
それでいい写真だと言えると思います。
そうは言っても、
作画についてまったくゼロから作り上げるということは大変なことで、
偶然でもない限り形にならないものです。
手がかりというか、ネタっていうか、
今までに見たりしてきたものを思い起こして自分なりのフィルタを
ほどこして、頭の中で描いておくんです。
スケッチで残してもかまいません。
では、作画トレーニングをしましょう。
一番勉強になるものは、身の回りにいくらでもころがっています。
とにかく何に対しても興味深くよく観察して観る
ということじゃあないでしょうか。
ものの形をどれだけ正確におぼえていますか。
今持っている腕時計の文字盤のデザインは? 数字の書体は?
面質は? その色は? 針の形は? ガラスの形状は?
材質・構造・その他どこまでわかりますか。
どんな照明下で見たときがいちばん好きですか。
その照明の数や光源の面積、光質や色味、明るさの比率、
まわりからの反射具合(レフ効果)、あたっている角度や影のでかた・・・
何に対しても興味深くよく観察して観ていると、
自分の気にいったデザインには、共通する部分が見つかるはずです。
こうして自分の構図・デザイン・個性を見つけていきましょう。
そして、いくつもいくつもラフを頭の中で描いておいて、
いつでもサッと取り出せるようにしておくのです。
その他何かお気づきの方、ご意見ご質問、このコーナーへのリクエストの
ある方は、ぼくの方(tsuji@chitanet.or.jp)までメールしてくださいね。
tsuji@chitanet.or.jp または おたよりのページで!
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