13F 特集ルーム

「写真の内容」 技術的な話をする前に、写真を撮るときにもっとも大切な 「内容」について理解しておいてほしいと思います。 内容といってもいろいろありますが、 しっかりした目的は何だろうかとか、誰に何を伝えたいのか、 自分はどう考えているかなどの内容がなければただのきれいな写真に なってしまいます。 技術は、本気で常にがんばっていれば ある程度のレベルには達するものです。 しょせん、ドライな部分のオペレートにすぎないものだからね。 アシスタントならそれでいいのだけけど・・・ そこから先は感覚勝負になってくるので、 写真というものは、いかに中身が大切かということです。 贈り物をするときの中身が表現したいこと、伝えたいことであって、 箱やパッケージ、デザインに匹敵するものが カメラやパソコンやフォトショップのようなものだと思います。 仕事で写真を撮っているときに常々思っていることは、 お客さんに、立派な『空箱』を贈ってはいけないということです。 動機をはっきりさせて確実に表現し、 ちょっとした遊びは必要でも、余計な物はいらないと思います。 写真を撮るときのアドバイスになればいいけど、 目的に反するものは、画面から極力排除してください。 理屈でなく感覚で判断したほうが楽しく撮影が進むと思います。 ぼくがまだ小さかった頃、 かの「ブルース・リー」は、こう言っていました。 「考えるな、感じるんだ」と。   (テレビで彼の特集を見て、思いだしたんだけどね。) 常に目的を中心に置いて撮影していれば、何が必要で 何を写してはいけないのか単純明快でおもしろくなってくるので、 どんどんいろんな写真が撮りたくなってくると思います。 まずは、技術的なことを考えずに、動機のままに撮ってみることから スタートすることが筋ってもんでしょう! この先に必要になってくる技術的なことについては、 これからふれていきたいと思います。 目的や考え方に合った技術や方法を選択していけばいいことですから。
                
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